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Channel: 紙ヒコーキ。
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作業環境改善運動♪

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全部が漢字のタイトルになってしまいました(笑
 
ご承知のとおり、SP-TDCの作業が延々と遅れてまして
謝ってばかりでは何も改善しません(`・ω・´)
 
こんだけ遅れてりゃなんの説得力もありませんが、日々改善運動を実施しております ( ̄^ ̄ゞ ケイレイ!!
 
本業のパソコン屋でもパソコンの修理とかもやってますんで、道具は命です。
そんな高い工具じゃなくて安物ばかりですが、道具の手入れ・整理整頓は徹底しているつもりです。
なのに約1名、どうしてもできないやつがおりまして・・・
たった1名でも超少人数なので、スタッフの33%にもなってしまいます(笑
 
ドライバー1本でも違う場所にしまいこむ・・・ なくしてしまう・・・  扱いが雑・・・
些細なことだけど作業効率に多大な影響が出てしまいます。
 
ましてSP-TDCの制作作業となると、ケガにつながるような工具もあるんで
水面下で重大な問題になってます。
 
当然何回も・・・ 何十回も・・・  何百・・・ 何千 と注意してるんですが、いっこうに治る気配もなく orz
 
こんなことではどうにもならないので、実はお盆前後に作業場の改善をしました。
 
ワンフロアのちっちゃいお店で、パソコン屋のかたわらでSP-TDCを作ってるって感じでした。
売上割合と作業スペースが比例してるって感じですね。
だけど、売上割合が低いとはいえ、これだけSP-TDCで納期遅延を起こしてしまっては
改善しないわけにはいきません。
 
ということで、思い切ってお店の半分をSP-TDCの制作エリアにしちゃいました ( ̄‥ ̄)=3 フン
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一応 生産ラインのつもり(^^ゞ
実際は内職工場!?
 
生産ラインといえば・・・
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気合は十分です p(^^)q
 
工具を隠すヤツ対策も、基本中の基本で♪
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チンケだけど量産用の治具も徐々に作ったり
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こんなんでも作業効率は格段にアップしますね♪
 
ただ・・・
一番の問題の某あきちゃんは・・・
ここまでやったら手出しができなくなり、掃除すらしなくなりやがった(ーー;)
 
この際、工具隠されるよりは何もしないほうがいい・・・   と思うしかない。
 
そんなことで、覚悟を決めてお店の50%をSP-TDC制作エリアにしました(`・ω・´)
まだまだ遅れておりますが、どうか寛大な気持ちでお待ち頂けると幸いですm(__)m

コシヒカリの稲刈中

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今年もようやくコシヒカリの稲刈りになりました。
ってか、春からず~っと忙しくて、あっというまに稲刈りって感想です(^^ゞ
 
余裕をもって準備なんてできるはずもなく、例によってギリギリでした(汗
新しい乾燥機(といっても中古)の火入れテストが稲刈り前日でした。
 
新しい乾燥機に合わせた集塵機にいたってはぶっつけ本番。
当日の朝水入れて回してみました。
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送風すると集塵機の中は水しぶき♪
成功です(^^)
失敗したらどうする気だった???
 
みぃや子供たちも手伝ってくれて、みんなで稲刈りです。
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ばあさんもやってますが、なんだかんだ騒いではいるものの
隅刈りだけやって結局 畑にGO!です(ーー)
 
じじぃも連れてこないとあとがやっかいだから連れてこようと思ったけど
家族全員 NO!!!
確かに、言ったところでなんだかんだ逆らうので、2日目に手伝いに来てくれた義兄に連れてきてもらいました。
家族以外の人の言うことならかろうじて聞ききます(^_^;)
 
今年は義兄が連れてきたからなのか、じじぃはおとなしく見てるだけだったんで
作業は順調でした(笑
 
いつもと違ったのは、珍しい人が稲刈りしましたよ(^^)
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なんと! 娘です(笑
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この間、友達にジェットスキー乗せてもらってすっごい楽しかった♪ っていってたんですが、
今度はコンバイン乗ってみたいと自分から言い出しました。
 
息子たちはあんまり興味しめさないんですが、おれのDNAはどうやら娘にいってるようです(笑
1周だけ一緒に乗って教えたら、あとはひとりで刈ってました。
周回するごとに上達してます。
 
今は保育士やってまして、色んな工作物があるんだけど、さすがプロって感じのものを作ります。
休みの日はマニキュアとかして、なんだか紫外線で固めるマニキュア? があんのかな。
見てるとまるで塗装ですね(笑
こいつにエアブラシ持たしたら面白いかもしれません(^^)
 
そんなこんなで、いつもよりは和やかに作業は進んでます。
明日1日刈れば今年の稲刈りは終了です。
 
がんばるぞっ! (^^)/オオー
 

稲刈り最終日

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昨日23日、稲刈りも最終日となりました。
 
ちっちゃくて見えませんが、あっちもこっちも刈ってます。
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うちはこの田んぼが最後ですね。
最終日は残り約3反なので、人員は少なめです。
っていうか、なんだかんだで ほぼおれと娘の二人になっちゃいました(^_^;)
 
しかし、余計なことを言う外野がいないので、ことのほか順調な作業でした。
今日は全部娘にまかせましたよ。
娘も慣れちゃってコンバインを乗りこなしてるし(笑
 
PM3:00すぎにはラストランとなりました♪
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ということで、全ての稲刈り完了(^^)/
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いや~♪ よかった♪ よかった♪
 
遠目には完璧な農家スタイルの娘ですが、実は・・・
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サングラスが女優です ( ̄▽ ̄)
 
 
まだまだ農作業は続きますが、とりあえず大きなヤマは越えました♪
 
娘よ! おつかれ!!
 

モミ摺り完了♪

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もう農作業もヘロヘロですけど、気力で頑張ってます(^_^;)
 
稲刈りが終わったあとは、モミ摺りして出荷作業です。
 
去年は初作業にくわえて、新型モミ摺り機投入だったんで準備が大変でしたが
今年は2年目なのでネタはなにもありません(笑
 
モミ摺りは息子1と息子2が帰ってきて手伝ってくれました。
息子2はXSで帰ってくるんで、作業終了までやったら夜走って帰ることになって可哀そうだから
夕方早めに切り上げました。
 
順調に作業は進みまして、夕方6時には全量終了です。
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おれが田んぼを全面的にやるようになって2年目ですが、
ありがたいことにみぃも子供たち3人もみんな協力的で助かります(^^)
じじぃとばばぁは相変わらずですけどね。
 
で、今年の作柄はといいますと・・・
こうやってモミ摺りして袋詰めする他に、刈り取ってそのままJAに出荷する分があるので
その結果がくるまではっきりとはわかりませんが、まずまずのようです。
 
稲の穂が出るじきにすごい風がふきまして、その影響でモミにみが入らなかったりキズついたりしたんで
収量減が心配だったんですが、去年より若干収量はあったようです。
場所によっては甚大な被害があったところもあるようです。
 
お昼にさっそく新米をみんなで食べてみましたよ♪
おれでも違いがわかるくらいだったんで、味もまずまずだったみたいです(^^)
 
このあとも秋打ちや機械整備がありますが、今年の稲作はこれで一区切りつきました。
あとはそんなに時間に追われる作業でもないので、SP-TDCに専念できそうです(^^ゞ

秋打ち

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3連休いかがおすごしでしょうか(^^)
私は農作業です( ̄▽ ̄)
 
ということで、台風がくる前になんとか秋打ち終わらせたいと思いまして、
昨日・今日とトラクター乗りまくりです。
 
一応、秋打ちというのは稲刈り後に田んぼを耕しまして、稲わらと土を混ぜるんですね。
まだ気温が15度以上あるうちにやっておくと、稲わらが堆肥に変身してくれるわけです。
イメージ 1
本当は田んぼをちゃんと乾かして空気と混ぜるといいんですが、
今年はこれ以上待っても乾きそうもないし、二つ目の台風がくるんで今やっちゃいます。
 
乾ききってないから、耕すと湿った土で黒くなりますね。
 
二日間みっちりやりまして、最後の田んぼ。
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日が短いから、もう日が沈みそうです(汗
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間に合うのかっ(>_<)
 
ラストラップのバックストレート!
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終わったぁ( ̄▽ ̄)
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なんとか日が沈みきる前には終わりました。
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この辺では数年前から秋打ちするようになったんで、まだ秋打ちやらない農家さんも多いです。
この田んぼあたりでは、うちだけ真っ黒ですね。
 
去年の秋打ちよりはうまくできました(^^)
 
それから先日出荷した米の伝票がきまして、今年もめでたく全量1等米評価でした。
この間の記事のコメントで食べてみたいって方がいらっしゃいましたが、食べてみます?
ページで売るほどはとってないですが、若干はありますので
ご希望の方がいらっしゃるようならメールかお問合せから連絡ください(^^)
 
お値段はここでは書けませんが、普通のコシヒカリのお値段です。
魚沼産ほど高くないです(笑
 
何人かに試食してもらって高評価でしたので、まずいってことはないかと思いますが・・・
一応2年目の初心者作ですので(笑
 

インジェクションの噴射タイミング

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めっきり寒くなってきましたが、みなさま いかがお過ごしでしょうか(^^)
こちらは相変わらず体調がすぐれず、思うように仕事がはかどらない毎日ですが
なんとか頑張って制作してます(^^ゞ
 
さて今回は、インジェクションの噴射タイミングについて書いてみようと思います(^^)b
 
実はあるお客さんからのお問合せがきっかけで、大きな間違いが発覚しました( ̄□||||ガーン!!
SP-TDCのインジェクション制御はシーケンシャルですので各気筒独立のタイミングで噴射しています。
その順序は、4気筒の場合1-3-4-2でプログラムしてあるんですが、
カワサキZ系のお客さんから、カワサキZ系は1-2-4-3なんだけどどうしたらいいでしょう?
とお問合せを頂きました。
 
えっ(@_@;)  カワサキZ系は1-2-4-3???(@_@;)
 
今までずっとカワサキZ系も1-3-4-2だと思ってました( ̄□||||ガーン!!
 
ご存知のとおり、SP-TDCは現車を見ることなくお客さんからの情報をもとに制作しておりまして
最初に依頼があったカワサキZで1-3-4-2だと思い込んでしまいました。
ちゃんと調べろよ! と自分でも思いますが、お客さんからの情報提供で実現できてる価格ですので
そこまでやっちゃったらとてもこの価格では販売できません。
その辺、なにとぞご容赦くださいm(__)m
 
対策としては2番3番のインジェクタカプラを入れ替えるだけでいいのですが、
2番3番が入れ替わっていても、今まで何台も稼働していて、ほぼキャブ以上の性能が出ています。
 
なかなか実車を見ることができないこちらとしては、このことは怪我の功名でかなり有益な情報です(^^ゞ
ということで、噴射タイミングに焦点をあてて書いてみたいと思います。
 
SP-TDCのインジェクション制御は、一般的な制御とは全く違いまして
完全なガラパゴス状態です。
ガラ携ならぬ ガラECU? 
なんか中身がからっぽなECUみたいですね(笑
ちゃんと中身はつまってますのでご心配なく。
 
前置きが長くなっちゃってますが、SP-TDCでの噴射は例えば1200rpmだとこんな感じになってます。
 
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シーケンシャル噴射ですので、各気筒2回転に1回の噴射になってます。
噴射量の設定は、インジェクタの動作時間で設定してまして、無効噴射時間1000us 噴射時間5000usだと
合計6100usとなります。
この6100usという噴射時間は、V120でもV140でも現プログラム上のほぼMAX噴射時間です。
プログラムで制限しているだけですので、もっと噴射することはできますが
今は動作上の諸事情でこの値に制限しています。
 
1200rpmだと上図のように圧縮工程のわずかな時間だけの噴射になります。
アイドリング付近で最大噴射量を吹くことはあり得ないと思われるでしょうが、
ここはSP-TDC独特のところで、アイドリングからポンとスロットルを開けた時に最大負荷になることが
あります。
うまくマップを書くとちょうど加速ポンプのようになるんですが、これがなかなか難しい(^^ゞ
 
ところが、同じ6100usの噴射時間でも、10,000rpmになるとこうなります。
 
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同じ噴射時間でも圧縮工程から排気工程まで噴射することになります。
 
実はここだけ私の経験不足で、ごく一般的なインジェクション制御のセオリー通りな部分で
燃料噴射は吸気バルブが閉じているときに行うということになっています。
これは、吸気バルブにむけて噴射し、吸気バルブの熱で気化を促進するということらしいです。
ただこれはインジェクション制御の一般論でして、現行のインジェクション車がこのようになっているとは
考えにくいなぁと思っています。
 
確かにアイドリングの安定度はキャブの比ではないので、間違った理論ではないと思います。
でも理論上、SP-TDCは燃調マップだけで加速増量のようなことができるはずなのに
実際はなかなかうまくいきません。
これは、この噴射タイミングになにか秘密があるんじゃないかと思っています。
 
では今回問題の2番3番を入れ替えるとどうなるか・・・
1200rpmだとこうなります。
 
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圧縮工程ではなく、排気工程で噴射してることになります。
ただ、これでも吸気バルブが閉じている期間には変わりないわけですね。
実際、お客さんからの情報によると、2番3番が入れ替わっても体感できるような差は
感じられないとのことでした。
 
高回転で最大噴射時間に近くなった場合のみ、吸気バルブが開いている期間にも少し噴射することになります。
走行中のほとんどは吸気バルブが閉じている間に噴射していることになります。
このことから、吸気バルブが閉じている期間に噴射する場合、どこで噴射しても大差ないということですね。
 
実は、最大噴射時間を制限しているのはセオリー通りに吸気バルブが開いているときには
噴射しないためなんです。
12000rpm程度のときに圧縮~排気の間に噴射が終わるような時間が、概ね6000usなんですね。
 
ところがこのセオリー、今までの経験から結構疑問を持っています。
Z750GPのような昔のインジェクション車は4気筒とも同時に噴射してますし、
グループ噴射という制御もありまして、吸気バルブのタイミングと無関係に噴射しても何ら問題ありません。
 
実際にインジェクション制御をやってみても、噴射って意外と大ざっぱなもんだなぁって印象です。
じゃあ大ざっぱでいいのかというと、そんなことは無い(笑
現にキャブより数段上の性能にはなりますし、繊細な部分も多々あります。
 
ということで、吸気バルブが閉じているときに噴射するべし というのを忠実に守ってきたわけですが
今回の2番3番の順番間違えがかなりのヒントになりました。
全く別の加速増量効果が効きにくいということにも関係がありそうです。
 
これでまたSP-TDCのさらなる進化につながりそうです♪
でも まずはお待たせしているみなさんのSP-TDCを作らなきゃ(^_^;)
 
 
↓ポチッとヨロシクです(^^ゞ
 
 

まただよ( ̄ー ̄)

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今日は休めるかと思ったのに・・・ orz
 
田んぼは7月に入ったので、田んぼを乾かす中干は終了しまして、徐々に水を入れる時期になってます。
 
なのに・・・  またっすよ・・・
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せっかく入れた水を、抜きやがった (-_-)/~~~ピシー!ピシー!
 
このまえは中干だってのに水をいれたし、今度は水いれなきゃいけないのに抜くし(-_-;)
ここまでくると嫌がらせか じじぃ!!
 
水の出し入れには、田んぼの排水口の板をとったりつけたりするんだけど、
板をつけるときは泥をぬって水漏れしないようにするんですね。
 
だから、7月の初めに全部の田んぼの排水口を板でとめておいたんです。
それを、じじぃがわざわざ外しやがったから、またやり直しです(-_-;)
全部の作業が倍になってます。
 
まったく、田んぼはお天気との闘いじゃなくてじじぃとの闘いですね。
 
おっと、もうひとりいました。
 
ばあさんが雨降るまえにイモ掘りしたいってことでした(^_^;)
今日はみいは仕事があるそうなので、しかたなく おれがイモ掘りの手伝いです。
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たのむから休ませてくれ~。
 

とっても とってもお待たせしております<(_ _)>

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またもや1ヵ月のブログ放置でございます(^_^;)
 
ブログが更新されないってことはさぞかし忙しいんでしょうと、みなさんに言われるんですが、
まったくその通りというか・・・ なんというか・・・
 
V140発表からあと数か月で1年になろうとしてる現在ですが、いまだに納期遅れが解消できておりません。
お待ち頂いてる方が大勢いらっしゃいますので、なんとか間に合わせようと日々やっているんですが、
作業が中断されたり、作っても作ってもミスの連続でいっこうに状況が改善していません。
 
私もおだ。も何とか改善しようと日々努力してるところですが、自分たちでも考えられない牛歩の状態です。
 
このままでは事態は改善しないと思いますので、お待ちいただいてる皆様には大変心苦しいのですが、
少し休養させて頂いて、心身共にリフレッシュしてから向かいたいと思いますm(__)m
 
明日12日から17日(日)までお盆休みとさせてください。
 
ほんとにもう何の言い訳もできません。
お盆明けには必ず元気になって頑張りますので、よろしくお願いいたしますm(__)m

2st野郎への贈り物(^^)v

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おかげさまで、お盆休みには十分に充電させて頂きました(^^)
ありがとうございますm(__)m
 
頑張ってはいるんだけどまだまだ状況は改善されない毎日です(^_^;)
それでも、少しずつは進めております。
 
今日は、ちょっと毛色の違うSP-TDCのご紹介です(^^)♪
ご存知のとおり、SP-TDCの点火方式はフルトラ点火です。
これは、CDIよりもフルトラのほうが圧倒的に強力だという考えですので、
車体が2stであってもフルトラ点火としています。
 
でも、ほぼ90年代で販売が終了してしまった2st車は、ほとんどがCDI点火です。
これをフルトラ点火にするとトルク増大等、良いことがある反面、
もともとCDI点火の車体をフルトラにするには少なからず難点があります。
イグニッションコイルをフルトラのものに替えなければいけないとか、
キルスイッチの回路がフルトラとは違うので加工が必要とか、
マグネトー点火からバッテリー点火になるので、発電量なんかも気になるところですよね。
 
それから、90年代の2stでも製造から20年もたつし、現行で2st車はないので
ノーマルCDIが潰れてしまっては替えがきかなくなってきています。
点火方式としては劣るCDIでも、2st車となると作る意味がありますよね。
 
そんなことで、あるお客さんからノーマルCDIと換装できるCDIを作ってほしいとご要望がありまして
あえてCDI点火のSP-TDCを制作してみました(^^)♪
このお客さんは、フルトラバージョンのSP-TDCもご購入いただいた上でのご注文でした。
車体はRZ250Rです。
 
本当はCDI点火は好きじゃないので作りたくないんですが、2st事情を考えると
なるほど納得ということでお請けいたしました♪
 
こちらも何か月もお待たせしました m(__)m
 
ということで、通常のフルトラSP-TDCとはいくらか仕様が違います。
 
これがCDIバージョンのSP-TDC V140です♪
イメージ 1
CDIを自作したことがある方にはお馴染みの黄色いでっかいコンデンサがずらっと並んでます♪
進角制御の無いCDIでは、このコンデンサの容量が点火タイミングにも影響するんですが、
SP-TDCはデジタル進角なので点火タイミングには影響しません。
なので点火力を期待して0.47μF×4で1.88μFと少し多めの容量にしました。
 
プラグの火をノーマルと比較すると、同等か気持ち強いかなって感じです。
 
そして、こちらが別体のYPVSコントローラーです♪
イメージ 2
 
ケースに収めるとこんな感じ♪
イメージ 3
 
ソフトウェアのほうは、いつもの3D点火マップじゃなくて2D点火マップになっています。
イメージ 4
3Dマップと比べるとずいぶん質素です(笑
 
これはセッティングのしやすさを考慮しての、あえての2Dマップです。
2stは4stに比べると一定走行か加速かみたいにはっきりとしたエンジン挙動で
4stほど繊細にエンジン負荷で点火タイミングを変える必要がないというのも事実なので
トータルで考えると2Dマップもアリだなと思います。
 
エンジン負荷で進角制御をしないので、バキュームセンサーを取り付ける必要もありません(^^)b
 
そしてこちらがYPVSマップ。
イメージ 5
2stをチューニングするときに、排気バルブを全開のまま固定したりしますが
これで夢の排気デバイスコントロールが自在にできますね(^^)
 
ポート加工等してしまうとノーマルの排気デバイスコントロールは全く合わなくなってしまうので
効果は絶大だと思います。
 
あと、こちらがメインのモニタ画面。 シンプルです(笑
イメージ 6
右のメーターはいつもはバキュームセンサーの値なんですが、今回はYPVS開度になっています。
どこで排気デバイスが開くかわかるので面白いですよ(^^)
 
こちらのTZR250で実車テストしたんですが、なかなか思うように動作しなくて
お待たせしてしまいました(^^ゞ
イメージ 7
 
テスト機を作ればいいんですが、余裕がなくてお客さんのSP-TDCでテストです。
ということで袋の中(^^ゞ
イメージ 8
 
調べた結果ヤマハはRZ250RもTZR250もピックアップ廻りが同じでした。
このSP-TDCで、RD250/400のCDIのもの、RZ、RZ-R、TZRまでいけます。
 
他メーカーの2stでも、ほぼピックアップ信号タイミングが違うだけのようなので
小変更で対応できそうです。
 
さてさて♪ 画像だけでは面白くないので、いくつか動画にしてみましたよ(^^)b
 
まずはエンジン停止状態で、AndroidタブレットでYPVSを動かしてみます。
タブレットの奥に見えるのがYPVSバルブのフタを開けたところですよ。
タブレット操作でYPVSバルブを開け締めできるのがわかるでしょうか(^^)
もちろんエンジン始動してもオンビートセッティングできます♪
 
次はエンジン始動動画で、アクセルワイヤーとYPVSのサーボモーターからのワイヤーの連結部分です。
これもフタを開けてあって、左がアクセル、右がYPVSサーボモーターのワイヤーです。
AndroidタブレットのYPVS開度メーターと合わせてご覧ください♪
なんか生き物みたいに動いて面白いです(^^)
 
テスト時はエアクリもつけてなくてアイドリングも900rpm程度にしてあります。
点火タイミングはノーマルより3度ほど遅くしてあります。
ノーマルのCDIにするとアイドリングできなくなったので、点火力も少しはアップしてるようですね。
 
SP-TDCとしては通常のものより簡素になっていますが、
ノーマルCDIと比較すると進角制御も自由に出来るし、YPVSのコントロールも出来るし、
点火力も若干アップしてるので性能アップが見込めると思います(^^)
 
配線はカプラーオンとまではいきませんが、ほぼノーマルCDIと換装できる感じに仕上げました。
なのでフルトラバージョンのSP-TDCよりは格段に簡単装着になっています。
 
このSP-TDCで、また息をふきかえす2stがあったら嬉しいですね(^^)
 
何か月もお待たせしてしまいましたが、ようやく本日出荷です♪
 
 
↓ポチッとヨロシクです(^^ゞ

稲刈りの準備

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今年は農業ではじじぃのジャマ、仕事ではあきちゃんのジャマが例年になく激しく
なんも書かけないうちに稲刈りになっちゃいました(^^ゞ
 
リコメすらできず、すみませんですm(__)m
 
稲刈り準備といっても、実は早稲のこしいぶきは先週7日に稲刈り終了してます。
こしいぶきはうちで乾燥しないので、刈ったら農協に運ぶだけです。
てことなので、コンバインだけ準備して刈りました。
 
当日は気持ちいい秋晴れでした♪
イメージ 1
 
刈るにはちょっと早い気もするが、1週間まではおけないので刈っちゃいました。
イメージ 2
これが結果的に正解でした。
まだ少し早いので、平日に刈るつもりで中止した人が大勢いたようです。
おれは平日休めないので刈っちゃったんですが、この翌日からすんごい集中豪雨で
結局、昨日・今日で刈ってるみたいです。
田んぼは水が溜まってるんで、刈り取るのは大変です。
 
2枚目の田んぼを義兄に刈ってもらったら・・・
イメージ 3
 
ん?
 
イメージ 4
 
じじぃ、歩いてきやがった(`・ω・´)
 
稲刈り見たいだろうから、連れてきてやりたいとは思うけど・・・
このとおり早速ご指導が入ってます。
おれじゃなくてよかった( ̄▽ ̄)
 
黙って見てるんだったら連れてきてやるけど、
こんなふうに黙って見てられても困ります。
イメージ 5
おいおい、モミ積めねぇんだけど ( 一一)
 
こんな調子だから、今年は精神的にぐったりです orz
 
 
んで、昨日・今日の連休は、こしひかりの稲刈りにむけての準備です。
去年そそくさと作った乾燥機の集塵機ですが、乾燥機を入れ替えたのでダクトの径が合わないので
作り直しです。
 
これが去年つくったヤツ。
イメージ 6
それなりには集塵できたんですが、いまひとつでした。
 
今回はちょっと真面目に作って、こんな感じです。
イメージ 7
ダクトの径が大きすぎるんで、サイクロンはやめて湿式の集塵機にしました。
中はただ筒があるだけ。
イメージ 8
乾燥機からのダクトは、水面付近まで伸びててゴミを水面にたたきつける&水しぶきを上げるって感じです。
排気ダクトは短くて、天板からちょっと出るだけです。
 
なんだかちょっと動くとすんごくだるくて、2日かかってこれしかできませんでした(^_^;)
試運転まではやりたかったけど、残り4日間の朝仕事でやるしかないですね。
 
疲れました(^_^;)
おやすみなさいっすm(__)m

作業環境改善運動♪

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全部が漢字のタイトルになってしまいました(笑
 
ご承知のとおり、SP-TDCの作業が延々と遅れてまして
謝ってばかりでは何も改善しません(`・ω・´)
 
こんだけ遅れてりゃなんの説得力もありませんが、日々改善運動を実施しております ( ̄^ ̄ゞ ケイレイ!!
 
本業のパソコン屋でもパソコンの修理とかもやってますんで、道具は命です。
そんな高い工具じゃなくて安物ばかりですが、道具の手入れ・整理整頓は徹底しているつもりです。
なのに約1名、どうしてもできないやつがおりまして・・・
たった1名でも超少人数なので、スタッフの33%にもなってしまいます(笑
 
ドライバー1本でも違う場所にしまいこむ・・・ なくしてしまう・・・  扱いが雑・・・
些細なことだけど作業効率に多大な影響が出てしまいます。
 
ましてSP-TDCの制作作業となると、ケガにつながるような工具もあるんで
水面下で重大な問題になってます。
 
当然何回も・・・ 何十回も・・・  何百・・・ 何千 と注意してるんですが、いっこうに治る気配もなく orz
 
こんなことではどうにもならないので、実はお盆前後に作業場の改善をしました。
 
ワンフロアのちっちゃいお店で、パソコン屋のかたわらでSP-TDCを作ってるって感じでした。
売上割合と作業スペースが比例してるって感じですね。
だけど、売上割合が低いとはいえ、これだけSP-TDCで納期遅延を起こしてしまっては
改善しないわけにはいきません。
 
ということで、思い切ってお店の半分をSP-TDCの制作エリアにしちゃいました ( ̄‥ ̄)=3 フン
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一応 生産ラインのつもり(^^ゞ
実際は内職工場!?
 
生産ラインといえば・・・
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気合は十分です p(^^)q
 
工具を隠すヤツ対策も、基本中の基本で♪
イメージ 6
 
チンケだけど量産用の治具も徐々に作ったり
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こんなんでも作業効率は格段にアップしますね♪
 
ただ・・・
一番の問題の某あきちゃんは・・・
ここまでやったら手出しができなくなり、掃除すらしなくなりやがった(ーー;)
 
この際、工具隠されるよりは何もしないほうがいい・・・   と思うしかない。
 
そんなことで、覚悟を決めてお店の50%をSP-TDC制作エリアにしました(`・ω・´)
まだまだ遅れておりますが、どうか寛大な気持ちでお待ち頂けると幸いですm(__)m

コシヒカリの稲刈中

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今年もようやくコシヒカリの稲刈りになりました。
ってか、春からず~っと忙しくて、あっというまに稲刈りって感想です(^^ゞ
 
余裕をもって準備なんてできるはずもなく、例によってギリギリでした(汗
新しい乾燥機(といっても中古)の火入れテストが稲刈り前日でした。
 
新しい乾燥機に合わせた集塵機にいたってはぶっつけ本番。
当日の朝水入れて回してみました。
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送風すると集塵機の中は水しぶき♪
成功です(^^)
失敗したらどうする気だった???
 
みぃや子供たちも手伝ってくれて、みんなで稲刈りです。
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ばあさんもやってますが、なんだかんだ騒いではいるものの
隅刈りだけやって結局 畑にGO!です(ーー)
 
じじぃも連れてこないとあとがやっかいだから連れてこようと思ったけど
家族全員 NO!!!
確かに、言ったところでなんだかんだ逆らうので、2日目に手伝いに来てくれた義兄に連れてきてもらいました。
家族以外の人の言うことならかろうじて聞ききます(^_^;)
 
今年は義兄が連れてきたからなのか、じじぃはおとなしく見てるだけだったんで
作業は順調でした(笑
 
いつもと違ったのは、珍しい人が稲刈りしましたよ(^^)
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なんと! 娘です(笑
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この間、友達にジェットスキー乗せてもらってすっごい楽しかった♪ っていってたんですが、
今度はコンバイン乗ってみたいと自分から言い出しました。
 
息子たちはあんまり興味しめさないんですが、おれのDNAはどうやら娘にいってるようです(笑
1周だけ一緒に乗って教えたら、あとはひとりで刈ってました。
周回するごとに上達してます。
 
今は保育士やってまして、色んな工作物があるんだけど、さすがプロって感じのものを作ります。
休みの日はマニキュアとかして、なんだか紫外線で固めるマニキュア? があんのかな。
見てるとまるで塗装ですね(笑
こいつにエアブラシ持たしたら面白いかもしれません(^^)
 
そんなこんなで、いつもよりは和やかに作業は進んでます。
明日1日刈れば今年の稲刈りは終了です。
 
がんばるぞっ! (^^)/オオー
 

稲刈り最終日

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昨日23日、稲刈りも最終日となりました。
 
ちっちゃくて見えませんが、あっちもこっちも刈ってます。
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うちはこの田んぼが最後ですね。
最終日は残り約3反なので、人員は少なめです。
っていうか、なんだかんだで ほぼおれと娘の二人になっちゃいました(^_^;)
 
しかし、余計なことを言う外野がいないので、ことのほか順調な作業でした。
今日は全部娘にまかせましたよ。
娘も慣れちゃってコンバインを乗りこなしてるし(笑
 
PM3:00すぎにはラストランとなりました♪
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ということで、全ての稲刈り完了(^^)/
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いや~♪ よかった♪ よかった♪
 
遠目には完璧な農家スタイルの娘ですが、実は・・・
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サングラスが女優です ( ̄▽ ̄)
 
 
まだまだ農作業は続きますが、とりあえず大きなヤマは越えました♪
 
娘よ! おつかれ!!
 

モミ摺り完了♪

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もう農作業もヘロヘロですけど、気力で頑張ってます(^_^;)
 
稲刈りが終わったあとは、モミ摺りして出荷作業です。
 
去年は初作業にくわえて、新型モミ摺り機投入だったんで準備が大変でしたが
今年は2年目なのでネタはなにもありません(笑
 
モミ摺りは息子1と息子2が帰ってきて手伝ってくれました。
息子2はXSで帰ってくるんで、作業終了までやったら夜走って帰ることになって可哀そうだから
夕方早めに切り上げました。
 
順調に作業は進みまして、夕方6時には全量終了です。
イメージ 1
 
おれが田んぼを全面的にやるようになって2年目ですが、
ありがたいことにみぃも子供たち3人もみんな協力的で助かります(^^)
じじぃとばばぁは相変わらずですけどね。
 
で、今年の作柄はといいますと・・・
こうやってモミ摺りして袋詰めする他に、刈り取ってそのままJAに出荷する分があるので
その結果がくるまではっきりとはわかりませんが、まずまずのようです。
 
稲の穂が出るじきにすごい風がふきまして、その影響でモミにみが入らなかったりキズついたりしたんで
収量減が心配だったんですが、去年より若干収量はあったようです。
場所によっては甚大な被害があったところもあるようです。
 
お昼にさっそく新米をみんなで食べてみましたよ♪
おれでも違いがわかるくらいだったんで、味もまずまずだったみたいです(^^)
 
このあとも秋打ちや機械整備がありますが、今年の稲作はこれで一区切りつきました。
あとはそんなに時間に追われる作業でもないので、SP-TDCに専念できそうです(^^ゞ

秋打ち

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3連休いかがおすごしでしょうか(^^)
私は農作業です( ̄▽ ̄)
 
ということで、台風がくる前になんとか秋打ち終わらせたいと思いまして、
昨日・今日とトラクター乗りまくりです。
 
一応、秋打ちというのは稲刈り後に田んぼを耕しまして、稲わらと土を混ぜるんですね。
まだ気温が15度以上あるうちにやっておくと、稲わらが堆肥に変身してくれるわけです。
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本当は田んぼをちゃんと乾かして空気と混ぜるといいんですが、
今年はこれ以上待っても乾きそうもないし、二つ目の台風がくるんで今やっちゃいます。
 
乾ききってないから、耕すと湿った土で黒くなりますね。
 
二日間みっちりやりまして、最後の田んぼ。
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日が短いから、もう日が沈みそうです(汗
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間に合うのかっ(>_<)
 
ラストラップのバックストレート!
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終わったぁ( ̄▽ ̄)
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なんとか日が沈みきる前には終わりました。
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この辺では数年前から秋打ちするようになったんで、まだ秋打ちやらない農家さんも多いです。
この田んぼあたりでは、うちだけ真っ黒ですね。
 
去年の秋打ちよりはうまくできました(^^)
 
それから先日出荷した米の伝票がきまして、今年もめでたく全量1等米評価でした。
この間の記事のコメントで食べてみたいって方がいらっしゃいましたが、食べてみます?
ページで売るほどはとってないですが、若干はありますので
ご希望の方がいらっしゃるようならメールかお問合せから連絡ください(^^)
 
お値段はここでは書けませんが、普通のコシヒカリのお値段です。
魚沼産ほど高くないです(笑
 
何人かに試食してもらって高評価でしたので、まずいってことはないかと思いますが・・・
一応2年目の初心者作ですので(笑
 

インジェクションの噴射タイミング

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めっきり寒くなってきましたが、みなさま いかがお過ごしでしょうか(^^)
こちらは相変わらず体調がすぐれず、思うように仕事がはかどらない毎日ですが
なんとか頑張って制作してます(^^ゞ
 
さて今回は、インジェクションの噴射タイミングについて書いてみようと思います(^^)b
 
実はあるお客さんからのお問合せがきっかけで、大きな間違いが発覚しました( ̄□||||ガーン!!
SP-TDCのインジェクション制御はシーケンシャルですので各気筒独立のタイミングで噴射しています。
その順序は、4気筒の場合1-3-4-2でプログラムしてあるんですが、
カワサキZ系のお客さんから、カワサキZ系は1-2-4-3なんだけどどうしたらいいでしょう?
とお問合せを頂きました。
 
えっ(@_@;)  カワサキZ系は1-2-4-3???(@_@;)
 
今までずっとカワサキZ系も1-3-4-2だと思ってました( ̄□||||ガーン!!
 
ご存知のとおり、SP-TDCは現車を見ることなくお客さんからの情報をもとに制作しておりまして
最初に依頼があったカワサキZで1-3-4-2だと思い込んでしまいました。
ちゃんと調べろよ! と自分でも思いますが、お客さんからの情報提供で実現できてる価格ですので
そこまでやっちゃったらとてもこの価格では販売できません。
その辺、なにとぞご容赦くださいm(__)m
 
対策としては2番3番のインジェクタカプラを入れ替えるだけでいいのですが、
2番3番が入れ替わっていても、今まで何台も稼働していて、ほぼキャブ以上の性能が出ています。
 
なかなか実車を見ることができないこちらとしては、このことは怪我の功名でかなり有益な情報です(^^ゞ
ということで、噴射タイミングに焦点をあてて書いてみたいと思います。
 
SP-TDCのインジェクション制御は、一般的な制御とは全く違いまして
完全なガラパゴス状態です。
ガラ携ならぬ ガラECU? 
なんか中身がからっぽなECUみたいですね(笑
ちゃんと中身はつまってますのでご心配なく。
 
前置きが長くなっちゃってますが、SP-TDCでの噴射は例えば1200rpmだとこんな感じになってます。
 
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シーケンシャル噴射ですので、各気筒2回転に1回の噴射になってます。
噴射量の設定は、インジェクタの動作時間で設定してまして、無効噴射時間1000us 噴射時間5000usだと
合計6100usとなります。
この6100usという噴射時間は、V120でもV140でも現プログラム上のほぼMAX噴射時間です。
プログラムで制限しているだけですので、もっと噴射することはできますが
今は動作上の諸事情でこの値に制限しています。
 
1200rpmだと上図のように圧縮工程のわずかな時間だけの噴射になります。
アイドリング付近で最大噴射量を吹くことはあり得ないと思われるでしょうが、
ここはSP-TDC独特のところで、アイドリングからポンとスロットルを開けた時に最大負荷になることが
あります。
うまくマップを書くとちょうど加速ポンプのようになるんですが、これがなかなか難しい(^^ゞ
 
ところが、同じ6100usの噴射時間でも、10,000rpmになるとこうなります。
 
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同じ噴射時間でも圧縮工程から排気工程まで噴射することになります。
 
実はここだけ私の経験不足で、ごく一般的なインジェクション制御のセオリー通りな部分で
燃料噴射は吸気バルブが閉じているときに行うということになっています。
これは、吸気バルブにむけて噴射し、吸気バルブの熱で気化を促進するということらしいです。
ただこれはインジェクション制御の一般論でして、現行のインジェクション車がこのようになっているとは
考えにくいなぁと思っています。
 
確かにアイドリングの安定度はキャブの比ではないので、間違った理論ではないと思います。
でも理論上、SP-TDCは燃調マップだけで加速増量のようなことができるはずなのに
実際はなかなかうまくいきません。
これは、この噴射タイミングになにか秘密があるんじゃないかと思っています。
 
では今回問題の2番3番を入れ替えるとどうなるか・・・
1200rpmだとこうなります。
 
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圧縮工程ではなく、排気工程で噴射してることになります。
ただ、これでも吸気バルブが閉じている期間には変わりないわけですね。
実際、お客さんからの情報によると、2番3番が入れ替わっても体感できるような差は
感じられないとのことでした。
 
高回転で最大噴射時間に近くなった場合のみ、吸気バルブが開いている期間にも少し噴射することになります。
走行中のほとんどは吸気バルブが閉じている間に噴射していることになります。
このことから、吸気バルブが閉じている期間に噴射する場合、どこで噴射しても大差ないということですね。
 
実は、最大噴射時間を制限しているのはセオリー通りに吸気バルブが開いているときには
噴射しないためなんです。
12000rpm程度のときに圧縮~排気の間に噴射が終わるような時間が、概ね6000usなんですね。
 
ところがこのセオリー、今までの経験から結構疑問を持っています。
Z750GPのような昔のインジェクション車は4気筒とも同時に噴射してますし、
グループ噴射という制御もありまして、吸気バルブのタイミングと無関係に噴射しても何ら問題ありません。
 
実際にインジェクション制御をやってみても、噴射って意外と大ざっぱなもんだなぁって印象です。
じゃあ大ざっぱでいいのかというと、そんなことは無い(笑
現にキャブより数段上の性能にはなりますし、繊細な部分も多々あります。
 
ということで、吸気バルブが閉じているときに噴射するべし というのを忠実に守ってきたわけですが
今回の2番3番の順番間違えがかなりのヒントになりました。
全く別の加速増量効果が効きにくいということにも関係がありそうです。
 
これでまたSP-TDCのさらなる進化につながりそうです♪
でも まずはお待たせしているみなさんのSP-TDCを作らなきゃ(^_^;)
 
 
↓ポチッとヨロシクです(^^ゞ
 
 

RZ250R トラブルシュート&セッティング

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1ヶ月のご無沙汰です(^_^;)
 
さて今回は、RZ250Rのトラブルシュートと初期セッティングです♪
 
SP-TDCの仕様は、いつものフルトラ点火ではなくノーマルと同じCDI点火です。
点火性能はフルトラのほうが上ですが、確かにCDIの車両をフルトラにするのはちょっと難しいですね。
今回は取り付けが容易なようにCDIになってます。
それから、セッティングも出来るだけ簡単になるように回転数のみの2D進角マップになってます。
 
あとは、排気デバイスが無い車両にも対応できるようにYPVSコントローラーは別体としました。
 
ということで、取り付けがいつもSP-TDCより簡単になってるんですが
お客さんのほうでなかなか動かないということでした(^_^;)
 
それで相談の結果、兵庫県からわざわざ新潟まで車体を持って来てくれるとのことでした。
それも・・・ 「んじゃ これから行きますね♪」
なんというフットワークの良さ(◎_◎;)
 
で、お借りした車体がこちら♪
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なんともスペシャルな1台ですw(( ̄ ̄0 ̄ ̄))wワオッ!!
 
特徴的なRZだから、知ってる人にはどなたのRZかわかりますね(^^)
 
あんまりキレイで触るのにも気をつかいますが、動かない原因を探ってみましょう(^^)b
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動かない原因はすぐにわかって、若干の配線間違いがありました。
 
なんだけど、メインハーネスまでスペシャルになってまして
このままでは後々問題が出るのは目に見えていたので、ちょっとお時間を頂いて修正することになりました。
 
とてもキレイなハーネスなんですが・・・
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メインのぶっといハーネスに、エキサイタコイルとピックアップコイルの線も一緒に入っています。
TZRを見るとノーマルではエキサイタコイル、ピックアップコイルの配線は別になっています。
このままではたぶんノイズでSP-TDCは動作しないでしょう。
 
なので、エキサイタコイル、ピックアップコイルの配線を別に引き直しました。
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その他、主にハーネス関係を数カ所手直しさせてもらいました。
 
これでめでたくエンジンは始動しましたよ(^^)♪
 
さて、それでは初期セッティングです。
通常はセッティングまではお請けしないんですけど、2stは点火に関して全く無意味な神話が多いし
こちらでは原付しかセッティングしたことがないので、良い機会ですので初期セッティングを
やらせて頂きました。
 
久しぶりの2stなんで、若干びびり気味ですが(^^ゞ
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まずノーマルCDIで乗ってみました。
2stのドッカンパワーにびびりながら乗ってみましたが、意外にスムーズ (´▽`) ホッ
確かにすごく速いんだけど、明確なパワーバンドがなくて4stみたいな感じでした。
 
さすがにこれだけカスタムしてあると、ノーマルCDIの進角マップでは
想定しているパワーバンドがズレてしまって、点火がジャマしてるんでしょうね。
2stの進角マップは、パワーバンド前とパワーバンド中では全く意味が違うので
まずはパワーバンドをはっきり把握しないとマップを作れません。
 
そこで、YPVSを常に全開にして、進角は全域BTDC17に固定してパワーバンドを探します。
こんなことができるのもSP-TDCの特徴ですね(^^)
 
要は70年代の2stの排気ポートをカリカリにポート加工した状態ってことです。
 
この状態で乗ってみると・・・
アイドリングはするものの、5000rpm以下では発進することすらできません(>_<)
5000rpm以上をキープしつつ半クラでやっとスタートできる感じです。
 
5000rpmでやっとクラッチつなげるけど、まぁ調子の悪いカブ程度です(笑
そっからだましだまし 6000rpm・・・ 7000rpm・・・ 
やっと加速できるかぁ!? 
と思った8000rpm・・・ カブからいきなり750に変身 Σ(=∇=ノノヒィッッー!!
 
全く恐ろしい ( ̄▽ ̄;)!!
 
ということで、パワーバンドは8000rpmからってことがわかりました(^_^;)
 
パワーバンドがわかったところでセッティングに入ります。
まずはアイドリング~パワーバンド前まで。
ここは4stと同じ考え方で、回転が上がるほど進角となります。
進角するほどトルクが増し回転上昇も速くなります。
 
具体的にはこのRZでは↓こんな感じでした。
アイドリング~1500rpm BTDC17
2000rpmでBTDC24
4000rpmでBTDC26
その後7000rpmまでBTDC26を維持。
 
ノーマルCDIもほぼ同じで、アイドリングBTDC17、2000rpmから進角しはじめ
4000rpmでピークのBTDC27、その後6000rpmあたりまで徐々に遅角でBTDC24くらいでした。
 
YPVSは7000rpmまでクローズで、7000rpmから開けはじめ
8000rpmで100%オープンとしました。
ノーマルCDIは6000rpmあたりから開きはじめるので、
このRZはポート加工やチャンバーでパワーバンドがずいぶん高回転側に移動してるようです。
 
これでパワーバンドまではほぼノーマルと同等になりました。
 
次にパワーバンドのセッティングですが、ここは2st特有の進角マップとなります。
焼き付き防止のために回転があがるにつれ遅角させるというのが定説ですが、
これがちょっと違います。
間違いではありませんが、パワーを出すには進角と思ってる方が多いみたいです。
 
実はパワーバンドでは進角させると全く回らなくなるんです。
概ね遅角方向でパワーが出てきます。
これは点火の意味が少し変わってきて、チャンバー効果を補助する役割が出てくるからなんです。
 
このRZでは、7000rpm=BTDC26から一気に遅角させて8000rpmでBTDC15まで落としました。
とりあえずそれ以降はずっとBTDC15です。
本当は回転が上がれば徐々に遅角したほうがいいんですが、
その幅は0.2度とか0.3度の微妙な違いで変わってくるので今回は固定にしておきました。
 
ノーマルCDIでも6000rpmあたりから急激に遅角していて、BTDC18くらいにはなってると思います。
 
で、これでどう変わるのか?
 
乗ってみるとかなりドッカンパワーになってるんですが、映像ではなかなか伝わらないですよね(^^ゞ
 
一応スマホで動画撮ってみました。
まずはノーマルです。
 
ノーマルでもかなり速いですが、2stらしからぬスムーズさです。
 
では次にSP-TDC装着。
衝撃映像ですのでご注意を( ̄▽ ̄)
 
MAXパワーになった瞬間・・・ スマホが吹っ飛んでいきました ( ̄□||||!!ガーン
 
おれは身構えてたんで飛んでいきませんでしたが、スマホは耐えられなかったみたいです(笑
 
乗ってみるとその差は歴然なんだけど、映像ではよくわかりませんよね。
悪あがきで比較動画も作ってみましたよ♪
ちょっとですけど8000rpmからの違いがわかるでしょうか。
左ノーマルCDI、右SP-TDCです。
 
映像ではこれしか違わないですけど、乗ってると恐怖です(^_^;)
 
ということで、大変お待たせいたしましたが
本日、兵庫からはるばる引き取りにいらっしゃいまして、めでたく納車となりました♪
 
とりあえずノーマルをちょっと超える程度にはなってます。
でもまだまだ初期セッティングですので、これでスタートラインですので
さらなるセッティングをお楽しみ頂ければと思います(^^)
 
 
↓ポチッとヨロシクです(^^ゞ

2014ラスト出荷!!!

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本年のラスト出荷は8台でした ハァハァε-(。_。;)ノ┃木┃
 
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気力、体力の限界! >┼○ バタッ
 
お客さんの我慢も限界! ( ̄□||||ガーン!!
 
な~んて、みなさん良い人で未だに誰ひとり文句も言わずにお待ち頂いてます(^^ゞ
でも、この8台の中にはもう1年もお待ち頂いてる方もおられまして・・・
ほんと自分たちでも いいかげんにしろよっ と思う次第であります(^_^;)
 
なので大掃除もしないで、必死こいて作りました。
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もう最後は戦場です(笑
 
早く持ってけぇー!!!
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なんとか途方もない期間お待ち頂いてる方の分は昨日出荷することができました。
これまで色々とお気遣い頂き、本当にありがとうございます。
 
ということで、本当は昨日で営業終了のはずが、後片付けとかで今日で終了となりました。
年明けは1月6日から開始です(^^)
 
メール等もお休みさせて頂きますので、発送しっぱなしになってしまいますが
6日から順次返信いたしますのでご了承ください。
 
それでは今年1年ありがとうございましたm(__)m
来年もまたよろしくお願いいたします(^^)/

念願のSRX600

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今年もすでに22日となってしまいました(^^ゞ
 
今年もよろしくお願いします m(__)m
 
さて、今年1発目はSRX600です(^^)v
 
相変わらず日々新たな車種のSP-TDCを作っておりまして、
最近はバイクは当然として車、ジェットスキー、船外機と、車種どころか違う乗り物まで作ってます(笑
あまりにも幅が広すぎて、ブログにも書けない状況なんですが、
そんな中でなんで今さらSRX? とお思いでしょうが(^^)
 
もちろんSRXは何台も作ってます。
でも、なぜか全てセル式のSRXばっかりだったのです。
今回は、念願かなって初のキック式SRXなのです(^^)b
 
そういわれても、SRX乗りの方にはピンとくると思いますが、普通はそれがどした(´・ω・`)?? ですよね。
 
おれもそんなに詳しくないですが、調べたところSRX600/400には初期型~5型まであるようで
3型までがキック式、4型以降がセル式になってるようです。
キックかセルかはSP-TDCには関係ないんですが、キック式のSRXはCDI点火で
セル式のSRXはフルトラ点火なのです。
 
4型でフルモデルチェンジしてるみたいで、色んなところが変わってるから点火がフルトラになったところで
その効果ってあまり目立ってなかったんじゃないでしょうか。
 
ビックシングルだからあまり高回転は廻らないので、CDIの効果が薄いからフルトラに変更になった
ということですが、今思うとそれはちょっと違うかなと思います。
年代をみると、SRXが発売されたのが85年、フルトラに変わったのが90年。
ちょうど点火システムはCDIが最高峰とされた時代ですね。
90年なんてCDIが全盛の時代だから、その年にフルトラに変更したってことは性能アップじゃなく
CDIのほうがいいけどビックシングルには必要ないってことだったんじゃないでしょうか。
フルトラのほうがいいんじゃね!? ってなったのはもっと後のことですね。
 
現在ではビックシングルなら間違いなくフルトラだと思いますが、CDI点火のSRXをフルトラにするのは
容易なことではないです。
エンジンをフルトラのものに載せ替えたとしても、ハーネスからなにから違いますから
結局車体を変えるほどのことになっちゃいますね。
 
そんなこんなで、SRXをCDIからフルトラにしたらどんな効果があるのかっていうのは
なかなか比べる機会がないのではと思います。
 
SP-TDCならそれがかなうわけですが、キック式とセル式ではどこがどう違うのかは
こちらでもはっきりわかりませんでした。
 
んで今回、キック式SRXのオーダーを頂きまして、やっとどこが違うのかがわかりました(^^)v
 
一番問題になるのは、ピックアップ信号部分です。
まずはセル式のSRX。
イメージ 1
 
フライホイールにピックアップ信号用の突起があるんですが、ちょっとよくわかりませんね。
フライホイールだけみるとこうなってます。
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このように複数の突起がありまして、ヤマハでは一番多い4突起タイプになってます。
ということでピックアップコイルは1個です。
 
ではキック式はどうでしょう。
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矢印のところに突起があるんですが、なんと手前と奥に段違いに1個ずつあるんです。
てことはピックアップコイルは?
 
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なんとこれまた段違いに鉄心がありました。
みかけ上1個のピックアップコイルですが、内部に2個のピックアップコイルがあるようです。
 
面白い構造になってますね。
年代的に85年~90年ですから、この頃は各社とも点火系は試行錯誤していたようで
同じメーカーでも色んなピックアップ信号がある時代です。
 
ピックアップが2個で突起はそれぞれに1個、おおまかにこのタイプは電子進角になったばかりの頃
細かい形は違いますが各メーカーとも採用していた形です。
それまでの機械式の進角を電子進角におきかえた感じで、信号数が少なくそれほど繊細な進角制御は
できていないタイプです。
 
キック式のSRXは、信号角度からみるとBTDC35以上の進角はできないはずです。
でも、もちろんSP-TDCではこのタイプでもBTDC50まで設定できますよ(^^)b
ビックシングルでそこまで進角がいるのかって話もありますが、一応SP-TDCの仕様なので(笑
 
こんな段違い平行棒的なピックアップ構造は初めてで、こちらでピックアップ信号を再現しないと
作れないわけですが、どうしようかなぁ~ と思って、こんなことをしてみました。
イメージ 5
1突起のテストローターを2枚重ね!
 
なんとか段違いを再現してみました(^^)
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実際の波形がどうなるかというと、本物のSRXの波形がこんな感じです。
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ふたつの信号が微妙にずれて出ています。
 
そんで↓これがこちらで再現した波形。
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OK! うまく再現できました(^^)
 
なんてブログで書くとやけに簡単そうですよね(^^ゞ
お客さんから画像やらオシロ波形やらを頂いてここまでの作業をするわけですけど
現物を一切見れないので、これがなかなか推理小説みたいな作業でして推理、推理の連続です(笑
 
そんでこのデータをもとにプログラムを作りまして、只今動作検証中でして
今週末に出荷でございます(^^)
 
これでSRXが激変してくれると嬉しいですね(^^)
 
 
↓ポチッとヨロシクです(^^ゞ

SP-TDC納品後のお仕事

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早くも 2月になってしまいました( ̄▽ ̄)
 
びっくり納期遅れだったV140も、ようやく出荷だけはオンタイムになりつつあります(^^)v
でもホッとして気が抜けたのか何年かぶりに風邪ひいちゃいまして、今週初めはダウンしておりました(^^ゞ
このインフルエンザ流行のさなか、流行にはのれずただの風邪ですけど(ーー゛)
そしたら今日はおだ。さんが風邪でダウンでございます。
 
なかなか調子にのれない日々です (┐・・┌)…
 
そんなことで、おだ。さんがいないと仕事も進まないのでブログ書いてます。
 
いつもSP-TDCの制作ネタばっかなので、今日はその後のお仕事も書いてみようと思います(^^)b
SP-TDCは既製品ではないので、納品して終わりなわけじゃないです。
っていうか、納品から始まる感じですね。
 
お客さんがご自身で装着&セッティングするわけですが、ほぼワンオフ制作みたいなもんなので
すんなり装着できて走り出せる方が少数派です。
装着にあたって色んなことが起きるんだけど、この辺をストレートに書いちゃうとバッシングの嵐に
なっちゃうので、すんげー書きにくいところですね(^_^;)
 
くれぐれも言っときますが、こっちは間違ってない、お客さんに問題があるんだ凸( ̄ヘ ̄)
ってことじゃなく、動かない原因をとことん追求するってスタンスでやってますのでお間違いなく。
結果としてこっちに問題がある場合もあるし、お客さん側に問題がある場合もあるってことで
どっちに原因があってもぼやかさないことが大事だと思ってます(^^)b
 
今回はお客さんの了解も得てるので、こんなこともやってます的なことで書いてみます。
 
一つ目はV120で調子良く走ってはいるものの、信号待ちでたまにストールする、
たまにヒューズが飛ぶといった症状です。
シーズンオフになったので、その辺の原因をつぶしたいとのことでお預かりしました。
まずSP-TDCの単体テスト。
イメージ 1
 
 
 
 
 
 
 
 
しばらく廻して各部チェックしましたが、異常ないですね。
 
では今度は、一緒に送って頂いたハーネスでテスト。
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これも異常は見当たりません。
 
普通に走行はできてたまに現象が出るとのことなので、根本的に問題はなさそうです。
実は、このテストをしてるときにお客さんから連絡がありまして、イグニッションコイルが壊れていたので
そっちが原因でしたとのことです。
 
とはいっても、イグニッションコイルはそんなに壊れるものでもないし、壊れるにも原因はあるわけだから
もうちょっと調べます。
 
イグニッションコイルが壊れたということは、イグニッションコイル配線がアースに落ちて過大電流が流れ
その結果ヒューズが飛ぶ、ストールするってことが考えられます。
ハーネスを調べていくと・・・  
原因になると思われる個所が数か所ありました。
 
直接の原因はたぶんここ。
イメージ 3
 
SP-TDC本体のコネクタのイグニッションコイルにいく線です。
これはイグニッションコイルのマイナス側の配線で、タコメーター信号のために分岐したのでしょう。
ここか、あるいはタコメーターにいく配線のどこかが車体に触れることがあると思われます。
ちゃんとハンダ付けしてあるものの、先端がとがっていて絶縁テープを突き抜けかかっていました。
ここはSP-TDCの場合350Vにはなるので、この接続箇所でスパークしてしまいます。
こんなところでスパークすると誤動作もしたでしょうね。
 
となると、壊れたイグニッションコイルは1番だと思われるのでお客さんに聞いてみたところ、ビンゴでした。
 
メインハーネスのほうも配線処理のよくないところがありました。
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ここもハンダ付けしてあるけど尖ってますね。
 
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配線をカットしたまま絶縁されていません。
 
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ここもですね。
 
お客さんも含めて数名が配線処理をやってるそうで、確かに色んなつなぎ方になってました(笑
 
配線処理にはやり方が色々あって、そのやり方にこだわりのある方も多いと思います。
どれが良いとは一概に言えませんが、繋いだ以上は絶対に問題が無いってことはないです。
こういうふうにしたから大丈夫 ← これが一番問題ですね。
配線は繋いでしまえばハンダ付けしようがカシメようが、その部分は抵抗になりますし弱くもなります。
繋いだ個所に問題が出るという慎重さが一番じゃないでしょうか(^^)
 
さて、原因究明はこのくらいにしときましょう。
いっそ直してくれとのことですので、ハーネスで問題が出そうなところは直してお送りします。
 
 
さぁ次は、V140で装着作業中のものです。
年末に一度はエンジン始動したもののすこぶる調子悪く、年明けに作業再開したら全く動かないという症状です。
電話やリモートメンテしたところ、どうもSP-TDC本体に問題がありそうなので送って頂きました。
イメージ 7
 
 
確かに全く動作してません。
ピックアップコイルの配線部分を見てみると、通常2.5Vあるはずのところ0.487Vしかありませんね。
これは本体内部が壊れてます。
 
イメージ 8
12Vから5Vを作る3端子レギュレーターという部品から、0.966Vしか出ていません。
3端子レギュレーターそのものが壊れたか、回路のどこかがショートしてるかですね。
 
3端子レギュレーターを外してチェックしてみます。
イメージ 9
 
 
 
イメージ 103端子レギュレーター単体で1.407Vしか出ていないので、3端子レギュレーターが壊れていました。
さて原因は?
これを壊すには35V以上の電圧をかけるか、1A以上の電流を流すかです。
 
電流は回路が変わらなければ変わることはないし、当然出荷時には動作していたので
過大電流が流れる要因がありません。
さらに部品自体に過大電流保護機能があるので、それで壊れるとは考えられません。
 
となると35V以上の過大電圧がかかったか、部品自体の初期不良!?
仮にレギュレーターがパンクしたとしても35Vまでにはなりません。
バイクで35V以上になるところは限られていて、点火系しかありません。
お客さんも心当たりはないということでした。
 
てことは、3端子レギュレーターの初期不良でしょうか。
部品を交換してテストしたところ、動きました♪・・・   が・・・   あれ?
バキュームセンサーの値がおかしい!?
そうすると、ここだな。
イメージ 11
 
これはバキュームセンサー等の外部センサー用の電源部分です。
V140から改良した部分で、本体基板内の5V電源と外部センサー用の5V電源を独立にしました。
 
V120まではこの電源を共通にしていたため、バキュームセンサーを誤配線してしまうと
本体基板まで壊すことがあったので、外部用の電源は独立した回路に変更しました。
 
この部品を調べてみると・・・
イメージ 12
 
 
 
やっぱり5Vあるはずのところ2.693Vしか出ていないのでこれも壊れています。
となると、同じ12Vライン上にある3端子レギュレーターが2個とも壊れているので
部品の初期不良ではなく、何らかの過大電圧がかかったのは間違いなさそうですね。
 
同じライン上にあるコンデンサも調べてみましたが、これは耐圧50Vで壊れてはいませんでした。
でも念のため予防交換します。
 
ハーネスには特に異常はなかったので、これ以上の原因究明はできません。
ただ、この車両はCDI点火からフルトラ点火に変更になる車両で、どうもその辺に何かありそうです。
 
CDI点火とフルトラ点火では、イグニッションコイルの配線が全く違うので
ノーマルとSP-TDCを切り替えられるような配線にすると問題が出る場合があります。
 
CDI点火はイグニッションコイルのプラス側に350Vのパルス電圧、マイナス側は車体アースとなります。
これがフルトラになるとプラス側はバッテリー電圧、マイナス側が350Vのパルス電圧になります。
ちょうど逆のような感じですね。
プラス側をノーマルCDIとSP-TDCで共用すると、SP-TDCの12VラインにCDIの350Vが
廻るので、このような壊れ方にはなります。
 
でもこれはあくまでも仮説なので、考えられることということでお客さんにはお伝えしておきます。
 
今回は2台だけご紹介しましたが、納品後にはこんな感じの作業をやってます(^^)
装着時には色んなことが起きますので、ご自身であれこれ手をつくす前に相談してもらえればと思います。
いかんせん、電話、メール、リモートメンテなので時間はかかってしまいますが
どこに原因があるかの切り分けはできると思います(^^)b
 
 
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