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TZR250 3XV 初始動♪

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3XVのほうも作業を進めます(^^)/

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こちらはヒジョーに難しかったです(>_<)

同じTZRでも2XTはパラツイン、この3XVは90度のLツイン、全くの別物です。

2XTだとピックアップコイル1個でフライホイールに突起がふたつなんだけど
3XVはピックアップコイル2個でフライホイールの突起はひとつ。
突起のタイミングもまるで違います。

さらに90度Lツインだとリアバンクとフロントバンクでのクランクスピードが違うのでプログラムも複雑(>_<)

サービスマニュアルもお借りしたので見てみたら、キャブにもソレノイドバルブ、オイルポンプもソレノイドバルブ、
スロポジまで付いてる・・・

うわぁ~ こりゃお手上げか \(◎o◎)/

と思ったが、キャブはたぶんTZ250のものでソレノイドバルブがノーマルとは違い、スロポジは外してある。
オイルポンプは使ってなくて混合仕様。

なら、できるのか???

と、右往左往しておりました(笑

調べたところ、キャブのソレノイドバルブはキャブ口径内に突き出たノズルにつながってて
そこから吹くガソリンを制御している様子。

加速ポンプなのか!?と思ったが、どうやらソレノイドバルブに通電するとガソリンを遮断する構造。
で、キーON、エンジン始動しても通電する様子はなし。
つまり出っ放し。
でも、ノズルの先端はスロットルバルブに隠れてるから普段はガソリン出ないはず。
ほぼ全開のときにノズルが顔をだすから、やっぱ全開時にガソリン増量するためのもの。

てことは、全開高回転時に逆にガソリン絞るためのものですね。

キャブでこんなことまでする時代って、大変ですね(^-^;

てか、この3XVはインジェクション化する予定なのでわざわざソレノイドバルブの制御までやっても無駄になる
ので、そこはほっときましたヾ(≧▽≦)ノ
インジェクションならそんなことは当たり前にできるので♪

で、ようやくSP-TDC装着にこぎつけました。
ケースはキズ付けると悪いのでテスト用です。
なのでYPVSユニットになっちゃってますが、中身は本体ですので気にしないでください(笑

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それから、このSP-TDCはバリバリカスタムなので、本体ユニットにYPVS制御も内蔵となっております。

IGコイルも先回ご紹介のとおり、バリバリのウオタニですヾ(≧▽≦)ノ

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しかもリア用、フロント用の2個です。

それから、3XVはDC-CDIのようでエキサイタコイルがありません。
なのでフルトラ化するのは2XTよりは簡単でした。


ということで、やっとこの日がやってまいりました。
SP-TDCで3XV 初始動ですヾ(≧▽≦)ノ


や~~~ 動きましたね(^^♪

点火マップが出荷状態、レブリミット10,000rpmなのでそこまでしか回らないしレスポンスもイマイチですが
フルトラになってるのでアイドリングあたりは力強いですね。

さぁ♪ これから点火セッティング&YPVSセッティングですが・・・

正直 怖くて乗りたくないです( ˘•ω•˘ )

オーナーさん、テストライドしませんか(^^)/

Z1100GP 初期セッティング

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ウオタニ対策もできたので、テストを兼ねてZ1100GPの初期セッティングをやってみました(^^)/

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1100ともなると公道走行では常用回転域だけのセッティングしかできないし、もともとのキャブの状態を知らないので比較もできないのが残念ですが(^^ゞ

数少ない大型バイク経験でいいますと、750cc以上にはなってきた状態かと。
といっても乗ったことあるのは教習所のCB750 RC42、NC750、Z750GPくらいなので
大してあてになりませんね(笑

これじゃ何の参考にもならないので、おれよりは大型バイク経験豊富な幼馴染のくるまやにも乗ってもらいました。
ヤツのインプレでは、ゼファー1100よりは十分パワフルじゃないかってことでした。
十分1100cc以上に感じられるとのことです(^^)/

で、これでベストセッティングかというと、乗った感じ6割セッティングかなといったところです。

というのも、今回の最終的なマップは、点火が↓これ。

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燃調が↓これ。

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まだまだ、どっちもベタベタの2Dマップなのです。
伸びしろアリアリです。

これでもインジェクションセッティングの経験がないくるまやの感覚だと
「もうだいぶ点火・燃調はベストじゃないか!?」
ということです。
しかも、キャブっぽいフィーリングで乗ってて楽しい感じだってことでした(^^)

こんな簡単なマップで、そこまで走ってしまうのがSP-TDCの特徴で、スロポジを使わずバキュームセンサーを
使ってることが大きな要因です。
一般的なDジェトロ方式ではこんなことにはなりません。
バキュームセンサーを使ってるといっても、Dジェトロ方式とはちょっと違うからこんなことができるんですね。

燃調マップをグラフにすると・・・

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縦軸が噴射時間、横軸がエンジン負荷です。
どの回転数でもこれと同じになっててるので、例えば2000rpmで負荷30%のときも5000rpmで負荷30%のときも同じ噴射量ということです。

負荷に対しての噴射量のグラフがほぼ一直線になるということは、負荷と噴射量がほぼ比例しているということです。
負荷をどうやって拾うかが問題で、スロポジで拾ったらこんなふうに比例はしませんし、Dジェトロでもここまできれいに比例はしません。
SP-TDCでのセンシングの仕方だと、こんな感じで比例します。
これがこんな簡単なマップでも走ってしまう理由なんです。

では、ざっくりセッティングの様子をご紹介しますね。

まずアイドリングの噴射量を決めます。
これはわりと簡単で、ちょうどいい燃調になると回転が上がって排気ガス臭さが無くなるのでA/Fセンサーが無くてもそこそこわかります。

で、燃調マップは負荷に対して一直線になるように10%~100%の噴射量を決めます。
気にするのはグラフの傾き加減だけです。
グラフの傾きを調整して、半クラで走り出せる程度にもっていきます。

そしたらタブレットを担いでログを取りながら走り回ってきます(^^)/
走りだす前にタブレットのログスタートボタンを押して、タブレットをリュックにイン♪
走ってるときはタブレットは見ません。

概ね10分間くらいのログデータがこちら。

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青いのが回転数で、5000rpmまでまわってますね。
これは5000rpmでやめてるんじゃなくて、そこまでしか回らなかったんです。

ただ、みるのは回転数じゃなくて、エンジン負荷と噴射量です。

上のログから一部分を拡大してみます。

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青が回転数、オレンジがエンジン負荷で、3500rpmからの追い越し加速です。
アクセルの開け方としては、巡航状態から10%ほどクイッと開けた感じです。
それでもオレンジのグラフは開け始めが高くその後下がっていきますね。
このオレンジのグラフと比例して噴射すると、ちょうど加速ポンプのように燃料が噴射されるんです。
なので、こんな簡単な一直線のマップでもちゃんと加速ポンプなみに機能するんですね。

横軸27あたりから回転上昇がにぶってて、横軸35あたりからオレンジのグラフが上がり始めてますね。
このあたりが燃調が合ってなくてエンジンが吸えなくなってることを意味してます。

ということで、回転数は無視してこの位置のエンジン負荷を読み取り、そこの噴射量を微調整します。

そうすると、結果的にほぼ一直線のマップになってきます。

こんなことを繰り返し、4500rpm以下なら2Dマップでもそん色なく走れるようになりました。

で、このときの最大進角がBTDC28でした。
最大進角だけをBTDC35にしてみます。

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はい♪ 8000rpmまで回るようになりました(^^)/

といっても絶好調なのは6500rpm程度までで、そこからは無理やり引っ張る感じです。

ここら辺が2Dマップの限界のようです。
たぶんこのエンジンは6500rpmあたりから吸排気効率が上がってくるようで、エンジン負荷だけに比例しなくなってきます。
ということで、今後は6500rpm以上は回転数に対しても変化を付けて3Dマップにしていけばいいわけです。

点火のほうはまだまだ2Dマップで合わせていって、もういいかな!?となったら負荷がかかったときを遅角させていけばいいわけですね。

これでも街乗り~高速で法定速度は何のストレスも無く乗れるので、ここから先のセッティングはオーナーさんのお楽しみということでヾ(≧▽≦)ノ

以上、Z1100GP初期セッティングでした(^^)/

オーナーさん、お迎えお待ちしておりますm(__)m

TZR250 3XV 用 SP-TDC 完成(^o^)/

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かなり長いことかかった3XV用SP-TDC、ようやく完成しました♪

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ただ、ご覧の通りのカスタム車両なので、残念ながらノーマル3XV対応にまではいたりませんでした。
ノーマルではキャブにスロポジ、ソレノイドバルブが付いていて、オイルポンプにもソレノイドバルブがあるようですが、そこら辺を全てカットした状態です。

この車体は混合仕様になってるので、オイルポンプのソレノイドバルブ制御は必要ありません。
キャブはたぶんTZ用になっていてスロポジはありません。
ソレノノイドバルブはあるんですが、ノーマルとはちょっと違う仕様のようです。
調べたところ、ソレノイドバルブは常にOFFで、燃料は出る状態、高回転のみONになって燃料をカットするようになってるようです。
SP-TDCでは一切制御せず、常にOFFの状態となってます。

これだけ付いてる制御をカットしてしまって、はたしてうまくいくんでしょうか?
予想としては高回転のノビがダメになるのかな!?  と思いましたが・・・ どうでしょう(^^)

まずはノーマルCDI、といっても完全ノーマルではなくて何かカスタムしてあるのか社外なのかはわからないCDIユニットですが、YPVSと点火マップを調べてみました。

うちの2XTのときに作ったデータロガーで調べました。

YPVSはこんなマップでした。

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あれ? 2XTとは違いますね。
7500rpmから開き始め、10000rpmで全開、その後12500rpmで半分程閉じてます。
高回転でYPVSを閉じるのは何の効果があるのかな?

次に点火マップです。

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ん? なんだこれ( ˘•ω•˘ )?
2stの最終型の3XVなのに、まさかの固定進角!?  そんなんでいいのか?

制御は2000rpmからで、2000rpm以下はフライホイールの突起エンドそのままで点火してるようですね。
10000rpm以上で急激に遅角させるっていう、2st神話の典型のようなマップですが
こ、これがいいのかな(^-^;

2000rpmから10000rpmは良く見ると微妙に変化があるような・・・
拡大してみました。

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2000rpm~3500rpmは微妙に進角してるのかな、19.2度~19.7度。
4000rpm超えたら19.5度でわずか0.2度の遅角。
7000rpm超えて19度で、0.5度の遅角。

これは狙ったマップなのか、誤差なのか。

いずれにしても、こんなんで良いとは思えないんですが(^-^;

とりあえず、比較のためにSP-TDCではなくこのCDIユニットで乗ってみましょう。
といっても、おれは怖くて乗りたくないので、今回もくるまやにテストライダーをお願いしました。

イッパツ乗ってきたくるまやのインプレ。

「うん♪ レーサーって感じ♪ これ以上良くなるとは思えないよ(^^)」

マジか( ˘•ω•˘ )  やっぱこんなマップが正解なのかな。

「そりゃ低速は無いよ、4000rpm以上じゃないと走り出すこともできない」

2000rpm~4000rpmは微妙に進角してるんだけど、やっぱ誤差なのか走ることもできないらしい。

ではSP-TDCに切り替えて、マップは2st用の出荷標準マップでいってみよう(^^)/
予想としてはパワーバンド前は乗りやすくなるはずだが、高回転は全滅になるはず。

どうだ くるまや。

「ん~。 いいな♪」

え(´・ω・`) どういいんだよ?

「全体にトルクが太って乗りやすくなった(^^)」

低・中回転もトルクが出て使えるようになって、これなら街乗りもできそうだと。
全滅になるはずの高回転も、パワーバンドが広がってトルクも一回り太くなった感じだそうです。
レーサー的なピーキーさは無くなるものの、下から上までモーターのように回って乗りやすいみたいです。

てことは、進角マップの考え方はやっぱ間違ってないみたいですね(^^)

恐る恐るおれも乗ってみましたが、確かに乗りやすいし回転に合わせてパワーが出てくる感じ。
でも、どんどん出てくるパワーに「ダメダメ! ここ公道!」ってビビリミッターが効いてしまいます(笑

ちなみに、点火マップはこんな感じです。

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参考までに赤が2XTのノーマルマップです。
で、緑が今回のSP-TDCのマップ。
基本は2st用の出荷標準で、違うのは13000rpmまでマップを伸ばしたくらいです。

これでソレノイドバルブ制御を止めてるにもかかわらず、高回転もよくなりました。

それで、昨日、オーナーさんが来店されまして試乗しましたよ(^^)b

オーナーさんも久しぶりなので、まずはSP-TDCなしで乗って頂きました。
ご本人ですから感想もなにもないとは思いますが、これ以上良くなるのは想像できないってことでした。
こんだけカスタムしてきたんだから、そりゃそうですよね(笑

では♪ SP-TDCに切り替えて、はい、どうぞ♪

一回り乗ってきて、なんか困ったような顔して帰ってきたんでどうかなぁと思いましたが・・・

「・・・ いいです ・・・」

くるまやと同じ感想でした(笑
下から上まで全域モーターのような、ロータリーのようなとてもスムーズな感じだそうです。
欲がでて今11000rpmあたりがピークなんだけど、12000rpm、13000rpmあたりまでいかないかってことでした。

ん~、そこはソレノイドバルブも止めてるし、点火も0.1度でも変わってくるとこなんで難しいです(>_<)

が、せっかくなんで良くならないまでも変化があることだけでも体感してもらえればと
何回かセッティングを変えて走ってもらいました。
セッティングといってもタブレットでマップを書き換えるだけなんで、バイクは何も触りません。
まるでワークスチームのようで、オーナーさんも興奮気味でした(^^)

何本か走るうち、毎回良くなってきて、ご本人でさえ思わず怖くてアクセル戻しちゃったそうです。

「あ~♪ これでもういいです♪」
「インジェクションにしようと思ったけど、これでしばらく遊びます(^^)」

点火だけでまさかここまで変わるとは思っていなかったそうで、終始ビックリされてました。
最後のほうはご自身でマップを調整して乗ってもらって、たったそれだけで変化することにカルチャーショック状態でしたよ(^^)

この3XVはずいぶん前にお借りしたんで、キャブは冬用のセッティングになってるそうです。
なので今の時期には合わないはずなのに、もとの冬場の状態よりもパワーがあるそうですよ。

「これでもう卒業ですね♪ いや~~ 待ったかいあったわぁ!」

嬉しいお言葉も頂きました♪

とにかくタブレットでちょこっといじっただけで変化するのが面白くて仕方ないって様子でした。

点火マップはまだまだベストではなくて、フルトラ効果のほうが大きいかなと思いますが
マップを合わせていくのもお楽しみ頂ければと思います。

ということで、大成功ですね(^^)

ありがとうございました♪

Z1100GP 納車♪

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長らくお借りしていたZ1100GPも、3XVに引き続きめでたく納車となりました♪

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遠方からオーナーさんがお迎えにいらっしゃいました。

今回はSP-TDCのほうで色々と対策できたので、そこら辺の説明がてらオーナーさんにも1日時間を取って頂いてご一緒にセッティングをやってみました。

まずはその変化を体験して頂きたいので、あらかじめマップを3種類用意しておいて乗り比べてもらいましたよ♪
先入観念が入らないように、どんなマップかはオーナーさんには内緒で乗ってもらいました(笑

では1つ目のマップでGO!

最初はコース案内で、うちのヨッシィが先導して走りました。
2本目からはオーナーさん単独走行です。

さて1回目はどうでしょう?

「とっても乗りやすいです♪ 普通ですね♪」
「あ、いやいや、誉め言葉の普通ですよ(^-^;」

オーナーさん、随分気を遣ってのインプレですが(笑
わかりますよ♪ 良い意味の普通ですよね(^^)
製作側としては普通っていうのはとっても難しいし、嬉しい感想です♪

オーナーさんにはタネあかしせず、続けて3つのマップを乗ってもらいました。

1回目のマップは、乗りやすい、とっても普通に乗れる、高回転はガスが足りない感じがする、でした。

実は、こんなマップです。

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負荷側のみの2D燃調マップで、3000rpm以下だけ少し薄くしてあります。
折れ線グラフにするとこんな感じ。

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3000rpm以下の負荷30%以上の部分を、噴射時間にして50μ秒ほど薄くしてあります。

このZ1100GPは、今回インジェクション化する前は40パイのキャブだったと聞いていたので
それだけの口径だと低回転ではガソリンがうまく吸えなかったのではないかと思ってこうしてみました。
結果、キャブのときと似たフィーリングで「普通」を演出できたと思います(^^)

高回転でガスが足りない感じは、まだ負荷側だけの2Dマップだからもちろん足りないわけです。

では、2つ目のマップでどうぞ♪

「うん♪ 今度は全体にトルクが増した感じです♪」
「ただ、極低回転で濃いのかな!? 少しボコボコいう感じですね。 合ってますか?(^-^;」

はい♪ ピッタリ合ってますよ。
オーナーさんにしてみたらテストされてるみたいで緊張しますよね(笑
でも先入観が入ると困るので、もうちょっとの辛抱です。

2つ目のマップはこれでした。

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はい、完全な2Dマップです。
1回目との違いは、3000rpmで減量してないことです。
たったこれだけなんですけど、40パイのキャブではたぶん出来なかったセッティングではないでしょうか。
また、下だけしか変えてないのに全体にトルクが出た感じというのが重要です。
下が最適より濃くなると、その分上の回転にも影響が出てきます。

これで、2000rpmはちょっと濃い、2000~4500rpmあたりはこれで適正、それ以上は薄いという判断ができます。

では、最後の3つ目のマップです。

「うん♪ これはいいですね♪ 加速ポンプが付いた感じです(^^)」

でしょ♪
でもね、これ燃調マップは2つ目と同じなんですよ。
違うのは進角マップです。

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1回目と2回目は最大進角28.1度、3回目は35度になってます。
たったこれだけなんですが、燃調を変えたかのような体感があるんですね。
ここまで乗って頂いたところで、全てのマップをオーナーさんに見て頂きました。

さぁ、ここまででZ1100GPはどんな感じでしょう(^^)

「いやいや、もうこれで十分ですよ♪ 十分だけど、まだ上が回るんだろうなぁとは思います(^^)」

ですよね、だってまだまだ2Dマップでしかないですから(笑

さぁて! ここからですよ! どうです? もう一本いってみませんか?

「お~ いいですね~ 是非♪ 是非♪」

ではここからのセッティング担当はおだ。さんです。
オーナーさんが走ってきたときのログデーターと、オーナーさんのインプレを聞いておだ。さんがマップを作り直しますよ。

で、できたマップがこちら。

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3000rpm以下をちょっと薄めで1回目と2回目の中間くらい、5500rpm以上を増量です。
3Dマップといってもまだまだこんなもんですが、このわずかな違いが重要です。

さぁオーナーさん、いかがでしょう?

「おだ。さん天才!! これはもう、ちょっと怖いですよ♪ 下も上もいい感じです(^^)」

よし!

最後にちょっと乗せて頂きましたが、先回の初期セッティングのときと比べるとボアアップしたかのような違いがありました。
またさらに乗りやすくなって、どこからでも開けられる感じです。

6速 1500rpm、40km/hくらいからでもちゃんとトルク感のある加速をしました。
こうなると街乗りで6速のままシフトチェンジせずに走っていられるので、とっても楽しいですよ(^^)

これがオーナーさんのおっしゃる「普通」ですね(^^)

SP-TDCでインジェクション化して、もちろんキャブよりスムーズにはなってますが、かといって言わなきゃインジェクションとは感じないと思います。
現行のインジェクション車に乗ると、それは比べ物にならないくらいスムーズですが、昔からキャブ車に乗ってる人にとっては、何かデジタルっぽい違和感を感じると思います。

でもこのZ1100GPはキャブっぽい「普通」さが十分に演出できてます。
これはどうにも数値化できるものではありませんが、乗ってみると確かに感じる楽しさですよね(^^)

それから、今回はオーナーさんのご協力でSP-TDC装着当初のうまく動作しない状態のまま車体をお借りできたことで、長年現象を再現することができなくて対策できなかったことも数多く対策することができました。
他のユーザーさんにフィードバックできることもありますし、次バージョンの構想につながることも得ることができました。
動作しない自分の車両を他人に見せるのは誰だってイヤなことだと思いますが、そのおかげでようやくSP-TDCの実車テストが完結したような気がします。

大きなメーカーなら当然やってるテストでも、うちのような小さなところだとこういうご協力がない限りできないテストだったと思います。

遠方にもかかわらず、大事な車体をお貸し頂いて本当にありがとうございました。

ようやく完成したZ1100GP、SP-TDC、是非お楽しみください(^^)/

燃ポン問題も完了(^^)/

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話はちょっと前後して、他のユーザーさんで燃料ポンプの駆動回路が焼けてしまうという問題があり
SP-TDCと燃ポン、燃圧レギュレーター一式を送って頂いてました。

使用されている燃ポン、燃圧レギュレーターはこちらのものです。

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どちらも新品で購入されたものです。

先日まであったZ1100GPもたまたま燃ポン、燃圧レギュレーターとも同じものだったので比較実験してみました。

燃料ポンプの駆動回路が焼けてしまうという問題も以前から何度かある問題で、現象再現ができていませんでした。これもまた装着当初に多く発生する現象で、走行していてはあまり発生したことがないのです。
今回、まったく同じ燃ポン、燃圧レギュレーターでSP-TDCも同仕様なのにZ1100GPでは発生しないのに、他の方は発生するという状況です。

ここまで条件がそろえば再現できるはずなので、両方の燃ポン、燃圧レギュレーターを使って検証しました。

と、その前に、今わかってる注意点をひとつ。
燃ポンのターミナル部分は、だいたい↓このようになってます。

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ターミナル部分がボルトになっていて、これを締める際に工具が真ん中のアルミの支柱に当たってしまいます。
万一、キーONしたままやってしまうと間違いなくショートします。
そうなるとヒューズは必ず飛んでしまいますし、装着当初はテスト接続等でヒューズを設置していない場合が多々ありますので、そうなるとSP-TDCの駆動回路が焼けてしまうことになります。

基本中の基本ですが、配線をいじるときはバッテリーのマイナスターミナルを外すなどして十分ご注意ください。

で、今回はというと、送って頂いた燃ポンは、支柱部分にしっかりテーピングされてまして、この問題ではないと思われます。

ということで、比較検証はZ1100GPのものと送って頂いたものを全て一緒に接続してやってみました。

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上が燃ポン2台、下のケースにおいてあるのが燃圧レギュレーター2台です。
燃圧計はそれぞれについていたものです。
これを同一ホースでつないで駆動してみました。

と、まずは一つ目の原因発見。

同一ホース上なので燃圧計は同じ値を示すはずですが、こちらがZ1100GPの燃圧計。

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0.3MPa、約3キロですね。
ところが、送って頂いたほうは・・・

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こちらはキロ表示で2.5~2.7キロで若干低く表示され、しかもフラフラと安定しません。
2点比較ではどちらが正しいかわからないので、うちの手持ちの燃圧計でも測ってみました。
本来ならちゃんと校正した燃圧計だったらいいんですが、残念ながらないので3点比較でZ1100GPとうちのが同じ値で、送って頂いたものだけ低めに表示されるので、3キロが正しいと思われます。

ということは、この燃圧計をあてにして3キロに調整すると、実際より高めの燃圧になり燃ポンに負荷がかかり消費電流が増える方向にいきますね。

さらに二つ目の原因。

燃圧を3キロに設定した場合、Z1100GPの燃ポンは4.8Aで、もう一方は5.2Aで若干多い電流でした。
どちらも新品購入なので劣化は考えられないし、この程度の違いは不良といえるほどでもないですよね。
個体差というべきでしょうか。

ここまでで、燃ポンの消費電流が若干多く、燃圧計の表示が若干低めでどちらも電流が増える方向になってました。試しに、この燃圧計で3キロになるようにすると7Aにもなってしまいました。

同じ燃ポン、燃圧レギュレーターを使っているにもかかわらず、結果としてZ1100GPのほうは4.8A、もう一方は7Aになっていたと思われます。
こんな些細な違いで、電流は約1.5倍になっていました。

しかし、仮に7A流れたとしてもその程度では十分耐えられる回路設計なのになぜ?
ということで回路の温度を計測してみると、ゆっくりじわじわと温度が上昇してました(^-^;
Z1100GPのほうの4.8Aでは、最終的に70度くらいまで上がりました。
回路的には問題ない温度ですが、ここまで上がる想定はしていません。

で、7A流すと回路温度は一気に上昇し100度を超えてしまいました。

これが根本的な原因ですね。

かなり大きなシートシンクを付けても温度上昇はあまり抑えられませんでした。

全く机上計算だけで作ってるわけじゃないのに、なんでこんなことに? と納得いかないので開発当初に使った燃ポンと同系の新品を購入してみました。

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こちらはネットでよく見かけるもので、安いものだと3000円程度です。
ちょっと心配になるくらい安いですよね(笑

比較するとだいぶでかいです。

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実験したところ、この燃ポンも電流は似たようなもんで5A弱です。
が、モーターの構造が違うのか、回路の発熱は若干低めでした。
それに燃圧を上げても電流の変化量か少ないし、流量そのものが多いです。
同じ流量にしようと思うと稼働率85%程度で、4Aを切る状態でした。

お安いけど、やっぱりでかい分パワフルなんですね。

ということで当初は回路OKと判断したんですが、回路自体がギリギリOKな状態にあったようです。

これもまた、うちのようなところだとユーザーさんのご協力なしにはわからなかったことなので
今回も本当にユーザーさんには感謝です。

で、回路を変更し発熱は30度程度に抑えることができました。
これで長年の燃ポン問題も解決です(^^)

SP-TDCの燃ポン駆動回路が焼けることはなくなりますが、この電流の多さはバイクにとっては厳しいでね。
5Aというと60W相当なので、SP-TDCは良くてもインジェクションシステム全体としてはまだまだ改善の余地がありそうです。
そこら辺が今後の課題ですね。

今回もパーツを長々とお貸し頂き、ありがとうございました。

フライス壊れた ( ̄◇ ̄;)エッ

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うちのCNCフライス、オール中華ですからそんなこともあります(笑

お安いのはいいんだけど、こういうときはFULL自己責任ですもんね。
精度もさることながら、修理も全て自分でできないと使用には耐えません。

って、最初は軽く考えてたんですが・・・

症状は寸法通りに加工しない、加工後、原点に戻ってくるとズレてる、って感じでした。

脱調? ジブ調整が狂った?

でも、円に削ると楕円になったり、Y軸だけズレ幅が大きかったりとなんか変??
どうもパソコンからのパルスがなんか変なのかって感じです。
そりゃ古~いノートパソコンですからね、ついにキタか!?

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そもそもノートパソコンでは電源不足でCNCは動かないって情報がネットにゴロゴロあります。
そりゃそうだよねってことで、デスクトップに変えようと思ったけど、いまどきパラレルポートがついてるパソコンなんてないですよね。
仕方ないんで、拡張ボードでパラレルポートを増設しました。

が、症状かわらず orz

拡張ボードのパラレルポートでも動かないって情報がネットにチラホラ (;一一)

動かないって情報もいっぱいあるけど、動くって情報もいっぱいあります。
あ˝ー ダメダメ! ネットの情報で手当たり次第にやってもらちがあきませんね(爆

まじめにやりましょう ( ̄^ ̄ゞ ビシッ!!

まずノートパソコンのパラレルポートから信号出てるのかオシロで確認。
ちゃんと信号出てるし、電圧も4.75Vある。

ではデスクトップパソコンの拡張ボードのパラレルポートは?
やっぱちゃんと信号ありで電圧も4.75Vで同じ。

てことで、ノートパソコンの電源不足でも、拡張ボードのパラレルポートでもない。

え? んじゃこっちか ( ̄Д ̄;;

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CNCコントローラーボード。
壊れても自分で作れそうなくらいだからいいかっ とは思ってたけど、こんなに早く壊れたか orz

基板パターンの解析しようと思ったけど、意外と複雑でパターンが部品の下に入り込んでて部品外さないと全部は見れない(>_<)
いざ壊れると、すぐ直さなきゃいけないから困りますね(^-^;

そうこうしてるうちに、全く動かなくなっちゃいました。
でもまぁ、全く動かないほうが原因見つけやすいです。

パターンは解析できなかったけど、電子部品から推測するに、パラレルポートのインターフェース部分の電源が入っていないようでした。
部品を調べると入力5V-出力5Vの絶縁型DC/DCコンバーターのようです。
絶縁型ってことは、モータードライバ側とパソコン側を絶縁したいんでしょうから、きっとこれがパラレルポートのインターフェース部分の電源なんでしょうね。

定格をみると、並んでる電子部品にしてはちょっとギリギリのような気がします。
ということで、早々に壊れたのかな?!

電源が徐々に供給できなくなって、パソコンからのパルスを取りこぼし、指定寸法まで動かなかったと思われます。
で、電源が全く供給できなくなって動かなくなったもようです。

てことで、DC/DCコンバーターと念のため電解コンデンサを摘出しました。

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DC/DCコンバーターは1Wのものだったけど、倍の2Wのものに交換しました。

さぁ これでどうだ?!

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ソフトとの移動量誤差は1/100ミリ。

やったー なおったぁー O(≧▽≦)O ワーイ♪

結局、CNCコントローラーボードの故障でした。
デスクトップパソコンも用意しちゃったけど、とりあえず加工が溜まってるんで今まで通りのノートパソコンでいきます。

いやぁ~ 動いてよかった (´▽`) ホッ

CB-F用 ピックアップパーツ

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SP-TDCで対応車種ではあるんだけど、意外と数が少ないのがCB750F、CB900F、CB1100Fの
通称CB-Fです。

SP-TDCを装着するにいたらない要因はいくつか思い当たりますが、中でも一番の問題はピックアップ部分だと思います。
CB-Fのピックアップ部分は↓コレですね。

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特殊な形状のピックアップコイルが2個、ローターの突起はひとつ。
ピックアップコイルの奥に機械進角のガバナが入ってます。
んで、この部分の構成パーツは全て廃盤です。
困ったことに、このピックアップコイルは経年劣化してるものが多いとか。

今まで制作したCB-F用のSP-TDCは、この部分の加工をお客さんのほうで行ったり、ノーマルピックアップコイルを使って、ローターだけ制作したりでした。

今回はノーマルのピックアップコイルに不安があるので、新品のピックアップコイルに替えたいというご依頼です。
実はこの仕様、ず~っと前からやりたかった仕様です(^^)b

カワサキのZ系では定番の方法なんですが、なぜかCB-Fではそういったパーツがありません。

しかも、今ならうちのお店にはオーバーホール中!?のCB-Fのエンジンがあるので
設計するには絶好のチャンスなのです♪

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ピックアップ部の設計をするために、クランクシャフトだけ入れてワンウェイだけ組付けました。

ピックアップコイルは他車種流用ですが、CB-Fに合うものなんてもちろんありません。
流用にあたって、地味に困るのがこの部分ですね。

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ピックアップコイルからの配線をカバー外に出すためのグロメット。
これも合うものなんてないし、既存のはカチカチだし、配線の数も変わっちゃうし。

てことで、このグロメットは型を作ってシリコンゴムで制作してみました。

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こんなふうにあらかじめ型にピックアップコイルの配線を通してシリコンゴムを流し込みます。

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12時間くらいで硬化して、こんななりました♪

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はめてみるとピッタリです♪

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専用に作ったんだから当たり前ですよね(笑
しばらくエンジンオイルに漬け込んでチェックしましたが、全然OKでした。
ただ、配線とシリコンゴムがくっついてるわけじゃないので、何かシーリングは必要かもしれませんね。

これが結構な難関でした(^-^;

あと、メインのパーツはピックアップローターとピックアッププレート。

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今回は現物エンジンがあるので設計は楽々でした(^^)

では、装着してみましょう。
まずノーマルパーツをごっそり外して、新しいピックアップコイルを通しておきます。

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次にピックアップローターを装着。

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そしたらピックアッププレートとピックアップコイルを装着。

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以上、ボルトオンです ヾ(≧▽≦)ノ

ノーマルだとこんなに出っ張ってますが・・・

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こんなにひっこみました♪

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ほとんどボルトしか出てません。

ということで、こちらとしても念願のボルトオンタイプのCB-F用ピックアップパーツが完成しました ヾ(≧▽≦)ノ
これでCB-FにSP-TDCを装着するのが格段に簡単になりますね♪

最後にピックアッププレートをブラスト仕上げ♪

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はい♪ 完成ですヾ(≧▽≦)ノ

グロメットの作り方

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先回CB-Fのグロメットを作ったんですが、どうやって作るの?ってご質問があったので
ちょっと遅くなっちゃいましたが記事にしてみます。

簡単に言えば型を作ってシリコンゴムを流し込むだけなんですが、実際、型はどうやって作るかとか
どんなゴムを使えばいいのかとか、こちらも結構 四苦八苦しました(^-^;

まずは使った材料はこちらです。

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ネットで容易に入手できるウェーブ・シリコーンゴムっていうフィギュアとか作るときの型取り用のゴムです。
こんなんで大丈夫か?!とも思いましたが、普通のシリコーンゴムで耐油・耐薬品性に優れたものです。
電子レンジで調理するときに使うゴム製の容器がありますよね、あれも同じ材質らしいので耐熱もバッチリです。

右にある黒い箱は着色用のトナーです。

このシリコーンゴムは↓こんなふうに真っ白なので、バイクのグロメットには雰囲気良くないので黒に着色します。

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シリコーンゴム用の着色剤は探してもなかなか出てこないので、レジン用の着色剤です。
これでも問題ありませんでした。

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ネットでは油絵具でもいいような記述もありました。

シリコーンゴムを適当な容器に計量して、硬化剤をシリコーンゴムに対して1%入れます。

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硬化剤はブルーベリージャムみたいなうまそうな色です(^^)
グリグリよ~く混ぜると、全体にうっすらピンクっぽくなります。

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次に着色剤を3%~5%ほど混ぜます。

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あんまり入れすぎると硬化がよくないらしいですが、色合いを見て量を調整する程度で問題なかったです。

10分もすると若干粘りが出てくるので、手早く作業します。

あとは型に流し込めばいいわけですが、問題は型をどうやって作るかですね。
うちは幸いCNCフライスがあるので、アルミ板とアルミのLアングルで制作しました。

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フライス使うほどのパーツでもないですが、フライスのほうが簡単だったので(^^)
これを組み立てると↓このようにグロメットの型になります。

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この型に、あらかじめ配線を通して・・・

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流し込みます。

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油断するとドボッといっちゃうので、静か~に流し込みます。

そこそこ流し込んだら、つまようじでツンツンして隅々までいきわたらせます。

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最後に、型をコンコン叩いて気泡を抜きます。
わりといつまでも気泡が浮いてくるんで、ここは気長にやったほうがいいですね。
時間にして10分~15分くらいでしょうか。

あとは型にフタをして放置です。

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もともとが型取り用のシリコーンゴムなので、離型材とか使わなくても硬化すればキレイに取れますよ。

12時間ほど放置すれば、容器に残ったゴムもこのとおりキレイに取れます。

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底まで混ぜきってないからマーブルになっちゃいました(笑

んで、型を外していきます。

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この状態から指でつまみ出すだけでポコッと外れます♪

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配線もくっついてるわけじゃないので、引っ張るとヌル~と抜けます。

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これはグロメットとしては便利でもあり、不便でもありなところですね。
ここは液体ガスケットや市販の充填剤みたいなものが必要かもしれません。

肝心の性能は、5年、10年と使ってみないとなんともですが、エンジンオイルに1週間ほど漬け込んだ程度では
なんら変質はしませんでした。
耐摩耗性はあんまりよくないので、無理やり引っ張ればチギレますが、グロメットの用途には問題ないと思います。

以上です(^^)/

ペットボトルブラスト スペシャル?

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珍しく連続投稿です(笑

ヒマなわけじゃありません。

一生懸命 SP-TDC作ってますよ(^^)v

今回はひさびさのサンドブラストネタです。

SP-TDC作ってると色々と周辺パーツも作ることが多くなりまして、前の記事のグロメットなんかもそうですが
CNCフライスで作ったアルミパーツなんかも結構あります。
その場合、仕上げ処理にブラストを使うことも多々ありまして。

紙ヒコーキのブラストといえば、ペットボトルブラストEXです。


もう9年も前に作ったものですが、未だにたくさんの方に参考にして頂き、ネット検索すると数多くの制作例が
出てきます。
本当にありがたいことですね(^^)

が、当の本家 紙ヒコーキはというと、今はこんなことになってます。

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ペットボトルブラストを使ってません( 一一)

最近は仕事で使うことが多くなってきて、メディアを入れ替えるのが大変なので
半自動循環のものを作って使ってます。
御覧のとおり、ごくごく一般的に塩ビ管で作ってあります(笑

なんだけど、やっぱやってみないとわかんないもんですね。
これがなかなかよろしくなくて(^-^;
いまさらながら、いかにペットボトルブラストが良かったか痛感しております。

なにが良くないって、まず第一に作るのがチョー大変。
あと、構造がどんどん大がかりで複雑になっちゃって、排気バルブまでつけなきゃならなくなっちゃって(笑
それから半自動循環にしたのはいいが、アルミナからガラスビーズに入れ替えるときはほとんど全分解で
余計に大変というアホさ加減(笑

ていうか、サンドブラスト装置っていうのは本来そんだけ大変なもので、完成品だと数十万、数百万するのも
あたりまえなんですよね。

そんだけのものをペットボトルでやってしまえってのがふざけてました(爆

でも、性能的にもコスパ的にもいまさらながらペットボトルは捨てがたい(>_<)


今はアルミパーツの仕上げによく使うので、アルミナ → ガラスビーズ → アルミナ と
しょっちゅうメディアを入れ替える必要が出てきました。
なので、もう一基つくってアルミナ用、ガラスビーズ用にしてメディア入れ替えを省略しようと思ってます。

それでまたこれと同じものを作るかと思うと気が重くて(^-^;
それに、これだけ複雑な構造だと噴射を安定させるのもなかなか難しくて、ペットボトルブラストのほうが
よほど安定した作業ができました。

今のブラストでは準備9割、作業1割みたいな感じで効率悪いのなんのって。

ということで、もう一基はペットボトルブラストに戻ろうかと思ってます(^^)

ペットボトルブラストEXは、当時どれだけ簡単に作れるかっていうのがコンセプトでした。
性能、コスパとも申し分なかったんですが、9年もたつと随分とお安い直圧式ブラストも出てきて
ペットボトルブラストといえども今となってはそれほど割安感もありませんね。

あと難点としては、さすがに仕事で使うとなるとメディア入れ替えやらシステム全体としてはちょっとお粗末です。

ただ、性能としてはなかなか捨てがたいものがあるので、今回は使えるペットボトルブラストにしてみようかと思います。
ペトボトルブラスト スペシャル とでもいいましょうか(笑

お手軽感はさておいて、使えるペットボトルブラストにするにはってことで試作・実験を始めました。

まずは心臓部をフライスで削り出してみます。

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エアとメディアを混ぜるミキシング部です。
直圧式ブラストを自作する場合、この部分は配管パーツを組み合わせて作れます。
だけど、結構な部品点数で配管径を合わせたりなかなか大変な部分ですね。

せっかくフライスがあるんだから、この部分を一体にしてみました。

で、ここにペットボトルのキャップをつけて・・・

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ペットボトルブラストEXとは逆で、アルミパイプのほうがメディアが通る通路で、穴だけのほうがペットボトルに
加圧するエア通路になってます。
画像左の細いほうがエア、右の太いほうがエアとメディアが混ざって出てくるほうです。

作ったのはこれだけで、あとはホースをつないで完了。

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設置もペットボトルブラストEXとは逆で、ペットボトルをさかさまにはしません。
アルミパイプでメディアを吸い上げます。

これだとメディアを全て排出することはできませんが、ボトル交換は簡単になります。
実際使ってると、メディアを完全に排出することよりも、多少残っても交換が簡単なほうがいいので♪

排気バルブも調整バルブも一切必要なく、超シンプル構造です(^^)
こんなんで使えるのか? とお思いでしょうが、大丈夫なんですね。

ちゃんとメディアも吸い上げるし♪

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噴射量もバッチリ安定♪

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秘密はミキシング部の穴系の組み合わせにありまして、最初はちょっと不安定だったんだけど
2mmの穴を2.5mmに拡大したら、たった0.5mmだけど安定しました。
面倒なエア量、メディア量の調整も必要ありません♪

構造は簡単に言えばキャブと同じような構造です。

いったん止めるときにダラダラと出続けることもありませんし、再開時にメディアがドバっと出ることもありませんでした(^^)


まずは基本設計でいけることは確認できました(^^)

あとはシステム全体として使用に耐えるものにしていこうと思います。

4MINI専用 SP-TDCプロジェクト

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とうとう こんな日がやってまいりました(爆

SP-TDCも色々な車種をやってきましたが、一番最初からあったのに一番動かないのが4MINIです。
4MINIだけは他の車種とはいたるところが違うんですよね(>_<)

全ての車種が専用設計ではあるんですが、メイン基板のベースとなる部分は共通化してます。
じゃないと、とても色んな車種には対応できませんので。

ところが、4MINIで動くようにすると中型、大型のバイクでは動かない、
中型、大型のバイクで動くようにすると4MINIがダメになるって感じで、どうにもうまくいきませんでした。
4MINIだからって基本的には何も違わないわけなんだけど、なんでそうなる? ってくらい細かいところが
色々と違ってきますね。

もちろん、4MINIが特殊で難しいわけではないんですが、気軽さ故にパーツはポン付けじゃないと
製品として成り立たないという難しさがあります。

4MINI用のSP-TDCもあるにはあるんですが、他の車種に比べて動作する率が極端に低いので
最近はバイクをお借りして、ほぼワンオフであれば作りますってことで、事実上お断りしてるような状況です。

が、今回、それでも作りたいという熱意のあるユーザーさんがおられまして、メイン基板から専用設計の
4MINI用SP-TDCを作ることになりました。

ということで、ヤフオク放出するつもりだったJAZZを引っ張り出してきました。

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うちのJAZZはインジェクション仕様になってまして、さらに度重なる開発のためあちこちツギハギになってます。
なので、まずはノーマルのキャブ仕様に戻すところからです。

インジェクタは燃料ポンプの無いDCPインジェクタなので外してキャブに戻すだけなんですが、
問題は電装系です。
12V化してあるし、全波整流だし、オリジナルレギュレーターだしで、全然ベースにならないので
そこらへんを全て戻します。

12V化くらいはJAZZだけの話で、エンジン自体は12Vエンジンと同系なので市販の12Vレギュレーターにだけ変えました。
メインハーネスは跡形もなくいじってあるので、ノーマルのハーネスを買って交換します。

あとはここですね。

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ジェネレーターが全波化してあるので、半波化!? します。

ピックアップコイルも配線2本出しに加工してあるので、これも戻します。

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ジェネレーターの全波-半波の加工は、色んなところで紹介されてるとおりで配線をちょびっと繋ぎ変えるだけです。

ジェネレーター表側のアースのところを切って黄線につないでありますが・・・

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これを元通りアースに繋ぎます。

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んで、黄線をジェネレーター裏側のもともとの場所に戻します。
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JAZZのジェネレーターでいうと、
ノーマルの半波整流用が アース - コイル×4個 - 黄線 -  コイル×2個  - 白線  となってまして、
全波整流用だと 黄線 - コイル×4個 -  コイル×2個  - 白線 となりますね。

これでもとに戻りました。

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ジェネレーター&ピックアップコイルは開発のために一時ノーマルに戻しましたが、
この部分+フライホイールは、4MINI定番カスタム箇所です。

軽量フライホイールなど、数限りないカスタムパーツがありますね。
ここがノーマルでない場合が多く、それがSP-TDCが動作しなくなる原因のひとつでもあります。
ここが変わってしまうと点火タイミングは変わるし、ピックアップ信号は変わるしで、SP-TDCにとっては別なバイクになってしまうのです。

なので今回は、ここがある程度変わっても動作するように設計するつもりです。

仕様はこれからですが、基本的にはV140の点火と同等仕様はクリアしようと思います。
ただ、インジェクションまでの汎用性を持たせると本体サイズがどうしても大きくなるので、今回は点火のみの専用設計です。
点火方式もCDI方式にするつもりはなく、フルトラ点火です。
もとがCDI点火の車体なので、いかにポン付けに近くフルトラ化できるかですね。

4MINI専用SP-TDCプロジェクト、スタートで~す(^^)/

SP-TDC 4MINI 基板制作

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近年まれにみる大雪ですね。

雪に慣れている新潟でも、一晩で積雪80センチはさすがに勘弁です。

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家の前なのに埋まってしまいました(/・ω・)/

トラクターでの除雪は例年2~3回程度なんですが、今年は降るたびにトラクター出動で
もう何回出動したことか。

ということで・・・  どういうことで??

4MINI専用SP-TDCプロジェクトです(^^)/
先回の投稿から約2か月経過しておりますが、一応予定通りに進行しております。

テスト車両のJAZZの整備から始まりまして、電装系はほぼノーマルに戻しました。
ノーマルJAZZをレギュレーターだけ変えて12V化した状態です。

12Vのモンキー、カブと同じ状態ですね。

そこに試しにV140を装着してみましたが、まぁ当たり前のように動きました。
4MINI用のV140はJAZZでテストしてOKだったから出荷したので、当然です。

実験環境が整ったところで、回路のテストを繰り返し、これでOKかなというところで
基板の設計をやってました。
仕上がった基板がこちらです。

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上がV140で、下がSP-TDC 4MINIです。
4MINIに必要ないものをとっぱらい、回路を最適化して面積比45%削減しました。
今回は専用設計なので汎用性や拡張性は一切ありません。

電子パーツを実装するとこんな感じ。

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V140は2段構成ですが、SP-TDC 4MINIは一枚に収めました。
電子パーツを表面実装タイプの米粒みたいなのにすれば、もっと小さくはできるんですけど
そうするとほとんど修理できなくなって基板交換になってしまうので、あえて表面実装タイプは使いません。

で、ケースは・・・ といきたいとこですが、ロゴデザイン等がまだなのでもう少しお待ちください(^^)

こんだけ小さくなりましたが、基本性能はV140と同等です。

Bluetoothユニットが新しいものに変わるので、現在はPICのプログラムとAndroidのアプリを新規開発中です。
特にAndroidアプリは今までのものを一新して、もっと使いやすいものにするつもりです。
要望の多いiphone版のアプリもどうかなと思いましたが、Bluetooth通信部分とアプリの提供に関する自由度がなく、大幅なコストアップになっちゃうので今回も見送りです。

一応Androidスマホにも対応はするんですが、セッティング中に電話がかかってきたりLINEがピコンっていったりしても困るので、キャリア契約していない古いAndroidスマホかタブレットをお勧めします。

Bluetoothなんか使っちゃってずいぶん今どきなアプリですが、スマホからエンジンを制御するバリバリの制御系アプリなので、できればスマホ・タブレットも専用がいいと思います。

なので、iphoneユーザーさんも別途Android端末をご用意ください。

プログラム開発は順調に進んでますので、そろそろ実車テストに入れそうな感じです♪
乞うご期待(^^)/

SP-TDC 4MINI 実車でプログラミング

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SP-TDC 4MINIの開発状況ですが、机上でのプログラム製作はほぼ終了しまして
現在は実際にエンジンを動かしてのプログラミングに入ってます。

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バイクとパソコンという光景・・・
SP-TDCを作り始めた当初は珍しい光景でしたが、最近は他でもわりとよく見る組み合わせに
なりましたよね!?

JAZZが点滴にいろんな配線、チューブにつながれて、ICU状態になってます(笑

この画像の反対側はパソコン屋なので、排気はホースで屋外に出してます。

パソコン側は3画面。

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左のノートパソコンがオシロ計測。

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真ん中がメインのプログラムを作るツールで、右がデータ解析のエクセルって感じです。
これでも全然足りなくて、プログラムを作るときは4~5画面欲しいところです。

ダイノマシンなんかもあれば見た目的には完璧なんですが、実際プログラミングに必要なデータを取るには
ちょっと大雑把すぎて向かないかもしれません。

今、検証しているのはクランクスピードの予測計算です。

4MINIはフライホイールに突起がひとつしかなく、タイミングもBTDC27程度、社外のフライホールでも
BTDC35程度になってます。
ピックアップ信号がこの位置にしかないので、突起位置より早いタイミングでは点火できません。

突起位置よりも進角させるためには、1回転先の点火タイミングを予測するしかないのです。

なので、1回転先のクランクスピードをいかに正確に計算できるかがカギになってきますね。
4stなので吸気・圧縮と爆発・排気のクランクスピードは大きく違って、これを正確に予測計算するのが
なかなか難しい。

4MINI用のV140でもクランクスピードの予測計算はやってましたが、今回はもっと精度を高めようってことで
頑張ってます。
そのためには、複雑な加速度の計算をしなければいけないので、PICの処理スピードを上げるために
動作周波数を上げました。

計算式も実データを解析しながら最適化していきます。
その結果、やっとここまできました。

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これはクランク1回転にかかる時間のグラフです。
縦軸が1回転にかかる時間で、横軸は時間ではなく回転になってます。
つまりクランク1回転の時間を毎回転計測したグラフです。

青が実際の1回転時間で、オレンジが予測した時間です。
誤差は3000rpm以上で平均0.3%、最大でも1.2%まで縮まりました。

急激なアクセル操作があるとズレますが、それもクランク1回転だけで2回転目には上記の誤差に収まるようになりました。

3000rpm以下は点火タイミングが突起より早くなることはないので、次回転の予測計算は必要なく
実用上は問題ありません。

これでV140よりも更に正確な点火タイミングになりました♪
フライホイールを替えることなく、最大BTDC50まで進角が可能です。

今回はお客さんからも実車をお借りしてるので、JAZZだけじゃなく2台で検証してより精度を高めますよ。

この後は、更にデータ解析とAndroidアプリの動作テストに入ります♪




SP-TDC 4MINI 開発完了

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昨年12月から始まったSP-TDC 4MINIですが、開発期間4ヶ月を経てようやく開発完了しました(^^)/

今回、一番時間がかかったのがSP-TDC本体よりもAndroid セッティングアプリでした。
V140からセッティングにはパソコンじゃなくてAndroidタブレットになったんですが、
それも2014年だからもう4年も前のこと。

バイクパーツでは4年程度ではそんなに変わらないけど、ソフトの世界で4年もたつと随分変わってしまいますね。

AndroidはV140を開発したころはバージョンが4.03くらいが出回ってる感じでした。
それが4年たった今は8.0にもなってます。

こんだけのバージョンを超えての開発はなかなか厳しかったです。
しかも、Android4.3と6.0で大きな変更があったようで、V140と同じような作りは不可になってました orz

パソコンやAndroidが絡むと、どうしても早いサイクルのバージョンアップが必要になっちゃいますね。

それでは、SP-TDC本体からご紹介しましょう♪

こちらです(^^)/

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サイズがV140より一回り小さくなって、取付フランジ付きになりました。

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完全防水ではありませんが、水がかかる程度は大丈夫な防水仕様です。
内部もパッキン付きで、コネクタの穴を開けた部分にもパッキンを制作して取り付けてあります。

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取付時のトラブル防止のために、動作表示LEDもつけました。

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ただの電源ランプに見えますが、中に入ってるPICが動作してるときに点灯するようにしてるので
通電しててもノイズ等で再起動するときには一瞬点滅するようにしてあります。
これで少しはノイズが見えるようになりました。

それから、ハーネスは全て加工済みの専用ハーネスです。

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4MINIは種類が多くて、全ての車種につくかどうかは検証できていませんが
CDIのカプラが2P+4Pの一般的なものにしてあります。
現状ではカブ系はこのカプラじゃないのかな!? くらいしか分かってません(^^ゞ

今回ご注文の車種がエイプなので、エイプとこちらにあるJAZZ、マグナには装着可能です。
ただし、エイプはバッテリーキットが必須になります。

今回装着するのは、こちらのエイプです。

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え!? バッテリーないじゃん  って思いましたが、ちゃんとシートの下に装着して送ってくださいました。
外からは全く見えませんね。

SP-TDCはシート下のここに装着しました。

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これもシートを乗せれば全然見えなくなります。

それから、4MINIは負圧の取り出し口がないんですよね。

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なので、インマニに穴を開けて取り付けました。

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専用ハーネスなので、取付はわりと簡単になりました♪

全て装着できたところで、外に持ち出して実走チェックとアプリの使用感の検証です。

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性能的にはV140とそれほど変わらないんですが、回転予測計算が変わってるので安定感が増した感じです。
でも、セッティングアプリが全然違うのでより楽しくなったと思います♪

V140ではタブレット推奨で、スマホでも動きます的なことでしたが、SP-TDC 4MINIでは画面を
タブレット用とスマホ用 別々に設計しましたので、タブレット&スマホ両対応になりました。
Androidのバージョンは4.3以上対応になります。

4MINIなので、より楽しくをテーマに設計しました。

起動最初の画面がこちらです。

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なるべくマニュアルを見なくてもいいように、一目瞭然な感じにしてみました。
オレンジのボタンがBluetooth接続状態で動作するもの、グリーンは接続してなくても動作するものです。

赤いボタンで「負荷3」、「25固定」、「負荷4」となっているのは、3個のマップでボタンひとつで切り替えできるようになってます。
もちろん、3個のマップは全て自分で自由に作れますよ。

赤い「STOP」のボタンは、キルスイッチがない4MINIなのでキーONのままエンジンを止めるためのボタンです。

装着時の動作チェックも充実させました。

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IGコイルのボタンを押せばプラグに火が飛ぶので、IGコイルが正常に繋がっているかチェックすることができます。
同様にタコメーターのボタンを押すと、6000RPMの疑似信号を出力するのでタコメーターの動作も確認できます。
その他、ピックアップコイルの単体テスト、バキュームセンサーの単体テストもできるよにしました。

進角マップの画面は↓これです。

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エンジン掛けたままこの画面で点火タイミングを即変更できるようになってます。
上の3Dグラフの赤い線が現在の回転数とエンジン負荷を示してて、下の表にも現在の位置を赤く表示するようになってます。
実際に色々セッティングしてみたら、V140より格段に操作性は良くなりました。

そんで、↓これがモニタ画面。 これだけ動画にしてみました(^^)


カッコ良さよりもオチャメな感じ(笑

センターがタコメーター、左が点火タイミング、右がエンジン負荷、右下のちっこいのが電圧計です。
ログデータもスマホ、タブレットに保存できるだけ取れるので、後でじっくりマップを考えることができます。

あらかじめ入っているマップを切り替えて使うだけならいいのですが、マップを全ていじれて
しかも3Dマップとなると、必然的に操作も装着も難しくなるので
とにかく、装着のしやすさ、操作の簡単さに重点を置いて開発しました。

だいぶ時間はかかりましたが、なかなかの自信作になりました(^-^)

とくにAndroidアプリは、他にはないソフト屋ならではのものになったと思います♪

やっと開発が一段落したので、これからは販売に向けての作業になります。
興味のある方は是非\(^o^)/


AR田んぼまっすぐアプリ

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もうすぐ田植えの時期がやってまいりますね
はぁ~ また休みの無い日々がはじまる・・・

なんて言っててもやらなきゃいけないので、なんとか快適に作業することを考えてますp(^^)p

田んぼの作業では、畔塗りや、田打ち、田植えなど、まっすぐやることが多いのです。
このまっすぐがなかなか難しいんですよね。

どうやったらまっすぐできるかと色々聞いてみても・・・

できるだけ遠くを見る!

ケツの穴をしめてまっすぐ前を見る!

長年の勘と経験!

何も考えない!


まぁそりゃそうなんだけどさぁ、いかにも農家っぽい精神論ばっかりで。

かと思えば、世の中は進歩してまして、最新のトラクターや田植え機はGPS搭載で
自動でまっすぐ進む機能がついてたりするんですよね。

でも、それはそれで何もそこまでしなくてもと思うし、だいたい高くて買えないし。

なんとも現場とはかけ離れた感じがするんですよ。
現場は気合で、最新マシンは近未来的で、もうちょっと中間でなんとかなんないものかと・・・

前々から思ってたわけです。

職業柄アプリは作れるし、スマホにはGPSもついてるからアプリでなんとかなんないかと思ってたんですね。
仕事の合間になんとかなんないかなぁ~とボーっと考えてたりしてまして、

あ!  田んぼに線引きゃいいんじゃね!?

GPSなんか使わないでARでいいんじゃね!? と思ったわけです。

ARってご存知でしょうか、AR=拡張現実 ポケモンGOとか そんなやつです。
本格的なARアプリを作るのは結構大変ですが、田んぼの面は水平面だからわりと簡単に作れるんじゃないかと
思って、SP-TDCのアプリ開発の合間に作ってみました。

まだ試作だけど、使えるもんかどうか畔塗り作業で使ってみました。

畦塗りは、トラクターに畦塗り機を装着しまして

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90度回転しまして、

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この円盤で畦を塗るんですが、まっすぐ塗るにはかなり熟練を要します。

で、トラクターのフロントガラスにスマホを取り付けて、ARたんぼまっすぐアプリを起動します。
スクリーンショットがこんな感じです。

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こんな感じで田んぼにARで線が引けるんですね(笑
手前に写ってるのがトラクターのボンネットです。

ほとんどスマホの画面だけ見て塗った結果がこちら。

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おお~!! まっすぐっ!!

GPSを使わなくても、こんな原始的なARでも効果絶大でした(^^)/

これはもうちょっとバージョンアップして田植えにも使えそうですね♪

ただ、問題なのは・・・

田植え機はオープンカーなので、直射日光でスマホの画面が見えないんですよね(^^ゞ

AR田んぼまっすぐアプリ 試用

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この連休で早稲の田植えをやりましたよ。

田植え前のトラクター作業でアプリを使ってみて、いろいろ調整してきました。
いよいよ本番の田植えで使ってみました。

田植え機にスマホ装着。

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田植え機はつける場所がないし、オープンだから画面が見えるか心配だったけど晴天でも割と見えました。
が、予想外の振動で画面がブレブレ orz

防振ゴムいれてなんとか見えるようにはなりました ε-(´∀`*)ホッ

画面は結構バージョンアップしまして、こんな感じ。

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うちの奥さんにもトラクター作業で使ってもらって、意見ききながら調整しました。
もちろんトラクターなんてほぼ初心者ですが、作業を見てると熟練オペレーターのようでしたよ(笑

さて、田植えは息子1にやってもらいました。
息子1は田植え機はほぼ初心者です。

んで、結果がこちら。

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最初と最後が若干曲がるものの、ほぼほぼまっすぐです!

田植えをやってる人ならわかると思いますが、このレベルで植えるには結構な経験をつまないとできないんですよ。
息子1は去年ちょっとだけ植えたことがある程度なんだけど、それでもここまで出来ました。

田植え機の先端に目印の棒があるんだけど、途中から邪魔だからいらないって言ってました(笑

アプリひとつで、まるで熟練オペレーターのようでしたよ(^^)

まだまだ改良の余地はありますが、効果絶大でした(^^)v

CB750K用 SP-TDC V140

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今回はCB750K用のSP-TDCセットです。
CB750KといってもDOHCの方じゃなくて、K0~K6のSOHCのほうです。

CB750Kも、CB750F同様に今まで何台か制作したんですが、ピックアップ廻りはユーザーさんのほうで
製作したものでした。
今回はフルセットでご注文頂きましたので、ようやくCB750K用SP-TDCができました(^^)/

これでCB750はSOHC、DOHC共 対応できました。

では、ザックリ装着手順を(^^)b

まずポイントカバーを開けまして、ポイントをプレート毎外します。

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画像ではポイントが外れてプレートだけになってますが、これは計測中なのでこうなってます。
装着の際にはポイント、コンデンサ等はそのままプレート毎外せばOKです。

プレートを外すと機械式のガバナがありますので、これもスポッと外します。

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そうするとこのように空っぽになります。

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あとはSP-TDC専用のローターを取り付けます。

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続いてピックアッププレート&ピックアップコイルを取り付けます。

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これでピックアップ部の装着は完了です。
KはFと違ってこの部分はオイルに浸かっていません。
なのでグロメットは付属しませんので、ポイントの配線が通っている穴にそのままピックアップコイルの配線を
通して頂ければOKです。

ローターは位置決めピンで固定されるので角度調整は必要ありませんが、一応Tマークの覗き窓もあります。

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ピックアップコイルは、6番、7番突起の間くらいに調整します。

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ピックアップコイルの位置はアプリのほうでも微調整できますが、できるだけ補正値がゼロになるように
ピックアッププレートを回して調整したほうがいいです。

こんな感じなので、だいぶ簡単に装着できるようになりましたよ。

ピックアップ廻りのセット内容は↓です。

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ローター、プレート、ピックアップコイル、取付ボルト等です。

ということで、CB750K用 SP-TDC V140 完成です (≧▽≦)
お待たせいたしました。

あ゛~ 田んぼが~

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夜の雨で、千と千尋みたいになってる(/・ω・)/

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ちょろっと見える草が畦道です。

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道路まで浸水する寸前。

田植えしたばっかなのに どうするよ??

って、どうしようもねぇな。

4mini 次の段階(^^)b

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4mini用の点火システム、SP-TDC 4MINI も完成したので、次の段階に進み始めてます(^^)/

次は、エコラン用のECUをご発注頂きまして、現在、設計段階に入ってます。
んで、もちろんこちらにはエコラン用の車体などありませんので、テスト車両が必要です。

テスト車両は、JAZZにしました(^^)b

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JAZZは、SP-TDC 4MINI の開発のためにノーマルキャブ、ノーマル電装に戻した状態でした。

で、今回は、ご覧のようにフロント12インチ仕様です♪
うちのJAZZは↓こんな感じで、フロント廻りがレブル250用で18インチ化してありました。

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チョッパースタイルでなかなかカッコ良かったんですが、走りはというと、そりゃチョッパーですからね(笑
フロントが重すぎて、お世辞にも走るとは言えません。

もうちょっと軽くなんないとエコラン用の開発には向かないので12インチ化してみようって考えです。

ところが・・・

ちょっと横着してヤフオクでJAZZ用のエイプフロントっていうのがあったんで買ったんだけど
これが大失敗(>_<)

届いてみたらJAZZのステム&トップブリッジにエイプのフォーク&ホイールを付けたもので、
調べてみたらJAZZとエイプではフォークピッチが違うんですね。
なんか無理やりつけてあって、フロントホイールのセンターがズレてました( ̄▽ ̄)
チョンボしようとするとこんなもんですよね(笑
ちゃんと調べて自分でフィッティングするべきだった orz

とはいえ、出品者さんに非があるわけではなく、こういったパーツは仕方ないですよね。

フロント12インチ化で右往左往してますが、これは本題ではなく単なる横道で(/・ω・)/

本題は、今はノーマルキャブにしてあるけど、エコランなんでまたインジェクションに戻さなきゃいけないわけです。
もともと燃ポンのいらないDCPインジェクタでインジェクション化してあったんですが、
DCPインジェクタは意外に使用電力が多くて、発電が間に合わない状態でした。
それに今回のエコラン用ECUはDCPインジェクタではなく通常のインジェクタなので制御が全くちがいます。

ということで、いっそのことスロットルボディを丸ごと作ってしまおう計画スタートです(^^)/
今はFusion360でスロットルボディを設計しています。

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こちらで↓3Dモデルをクルクルできますので、遊んでみてください(^^)

スロットルボディの入口・出口はノーマルキャブと同寸にして、インジェクターもスロットルボディにマウントする
構想です。
なので、ノーマルインマニとエアクリもそのまま使えるつもりです。
さらに、インマニを替えればダウンドラフトにもできるスグレモノ!? になる予定(笑

こんなものが中華フライスでできるのかって話ですが、実はこれをやりたくてCNCフライスを作ったんです。
ずいぶん長い道のりでしたが、やっとスロットルボディを作る日がやってきました。

こんなものを業者さんに依頼したら、きっと数十万円かかると思います。
っていうか、どこもやってくれない(笑

今回は流用するのはインジェクターだけで、あとは全てフル製作するつもりです。
パーツも特殊なものは使わず、どこでも手に入る一般工業品のみでいってみますよ。

とはいえ、作るものはエコラン用ECUなので、スロットルボディはあまりこらずに
そこそこにしなきゃいけないんですけどね(^^ゞ

楽しんで作らなきゃいいものはできない精神・・・  っていう言い訳で(^^)b

JAZZにエイプのフロント

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前回、JAZZ用のエイプフロントっていうのを買ったんですが、
ホイールのセンターが出てなかったので合わせてみました。

今回の組み合わせは、JAZZのステム&トップブリッジ、エイプのフロントフォーク、エイプのフロントホイールです。
買ったものがそういう組み合わせだったのでこのままいきますが、
たぶんこれが一番よろしくない組み合わせではないかと(笑
なので、マネしないほうがいいかもしれません(^^)b

もうJAZZのフロント廻りがないので確かなことは言えませんが、たぶん、ホイールだけエイプにしたほうが
簡単なんじゃないの!? って思います。

この組み合わせで問題なのは、フォークピッチですね。
エイプよりJAZZのほうが広いのです。

ホイールのセンターを出すと、ブレーキドラムがフォークのストッパーにかからなくなっちゃいます。
てことで、まずはフォークのストッパー部を加工。

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ここを延長しなきゃいけないので、フライスで加工しました。
8mmほど伸びればいいので、ドリルで穴あけてタップ立ててボルト突っ込むだけでもいいと思います。
ドリル穴はくれぐれも貫通しないように(^^)b
フォークオイルだだ漏れになっちゃいますので(笑

で、用意したパーツがこちら。

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ストッパーの延長パーツと、内径12mm外形20mmのスペーサーで長さが8mmと35mmです。

ストッパーの延長パーツをフォークに取付。

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左側に8mmのスペーサー。

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右側に35mmのスペーサー。

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これでセンター出ました(^^)/

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こんな感じになりましたよ♪

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簡単ではあるんですが、まだ問題がありまして・・・

エイプのフェンダーを付けたいとこだけど、エイプはアップフェンダーだからステムに取り付けるんですね。
ところがステムはJAZZだから付けられない(>_<)

エイプにはダウンフェンダーキットなるものがあるんだが、フォークピッチが広いのでそれもだめ(>_<)

そう、フェンダーが付けられないのです(/・ω・)/

まぁ、これが本題ではないのでフェンダーはほったらかして、スロットルボディにいきます(^^)/

SP-TDC 4MINI 初インプレ

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先日 完成したSP-TDC 4MINIですが、ユーザーさんから初インプレが届きました(^^)/

こちらのモンキーです。

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あまりにもよくまとまっていて、一見ノーマルに見えますね。
でもよく見るといたるところに手が入っていて、ノーマルパーツが見当たらない(笑
こういうカスタム、いいですよね(^^)

SP-TDC 4MINIは、シート下に入っているようです。

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キーONでシートの隙間から電源LEDが♪

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なんか隠れたオシャレって感じですね。

で、ハンドルにセッティング用スマホ。

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いちいちセンスいいですね(^^)

それでは、ご本人インプレです♪


装着しての感想ですが、「すごい!」のひとことです。
いままでにいくつものCDIを使いましたが、ここまで違うものに出会った事がありません。
ウオタニのコイルを使ったときも多少変わったかな? ぐらいでしたから。

初めから入っている点火時期で走ったらトルクが一回りも二回りも太くなった様です。
スピードの乗り方も良く、1速増えたと錯覚するぐらいです。

これで3Dでセッティングが出たらと思うと、ワクワクがとまりません(笑)
バッチリとセッティングが出る様頑張ります。



お楽しみ頂けてるようでなによりです(^^)
ノーマルでも変化は体感できますが、ここまで手が入った車体だと全てのパーツの性能が引き出される感じが
良くわかると思います。

嬉しいインプレ、ありがとうございました(^^)/
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