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Channel: 紙ヒコーキ。
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グロメットの作り方

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先回CB-Fのグロメットを作ったんですが、どうやって作るの?ってご質問があったので
ちょっと遅くなっちゃいましたが記事にしてみます。

簡単に言えば型を作ってシリコンゴムを流し込むだけなんですが、実際、型はどうやって作るかとか
どんなゴムを使えばいいのかとか、こちらも結構 四苦八苦しました(^-^;

まずは使った材料はこちらです。

イメージ 1

ネットで容易に入手できるウェーブ・シリコーンゴムっていうフィギュアとか作るときの型取り用のゴムです。
こんなんで大丈夫か?!とも思いましたが、普通のシリコーンゴムで耐油・耐薬品性に優れたものです。
電子レンジで調理するときに使うゴム製の容器がありますよね、あれも同じ材質らしいので耐熱もバッチリです。

右にある黒い箱は着色用のトナーです。

このシリコーンゴムは↓こんなふうに真っ白なので、バイクのグロメットには雰囲気良くないので黒に着色します。

イメージ 2

シリコーンゴム用の着色剤は探してもなかなか出てこないので、レジン用の着色剤です。
これでも問題ありませんでした。

イメージ 3


ネットでは油絵具でもいいような記述もありました。

シリコーンゴムを適当な容器に計量して、硬化剤をシリコーンゴムに対して1%入れます。

イメージ 4

硬化剤はブルーベリージャムみたいなうまそうな色です(^^)
グリグリよ~く混ぜると、全体にうっすらピンクっぽくなります。

イメージ 5

次に着色剤を3%~5%ほど混ぜます。

イメージ 6

あんまり入れすぎると硬化がよくないらしいですが、色合いを見て量を調整する程度で問題なかったです。

10分もすると若干粘りが出てくるので、手早く作業します。

あとは型に流し込めばいいわけですが、問題は型をどうやって作るかですね。
うちは幸いCNCフライスがあるので、アルミ板とアルミのLアングルで制作しました。

イメージ 7

フライス使うほどのパーツでもないですが、フライスのほうが簡単だったので(^^)
これを組み立てると↓このようにグロメットの型になります。

イメージ 8


この型に、あらかじめ配線を通して・・・

イメージ 9

流し込みます。

イメージ 10

油断するとドボッといっちゃうので、静か~に流し込みます。

そこそこ流し込んだら、つまようじでツンツンして隅々までいきわたらせます。

イメージ 11

最後に、型をコンコン叩いて気泡を抜きます。
わりといつまでも気泡が浮いてくるんで、ここは気長にやったほうがいいですね。
時間にして10分~15分くらいでしょうか。

あとは型にフタをして放置です。

イメージ 12

もともとが型取り用のシリコーンゴムなので、離型材とか使わなくても硬化すればキレイに取れますよ。

12時間ほど放置すれば、容器に残ったゴムもこのとおりキレイに取れます。

イメージ 13

底まで混ぜきってないからマーブルになっちゃいました(笑

んで、型を外していきます。

イメージ 14

この状態から指でつまみ出すだけでポコッと外れます♪

イメージ 15

配線もくっついてるわけじゃないので、引っ張るとヌル~と抜けます。

イメージ 16

これはグロメットとしては便利でもあり、不便でもありなところですね。
ここは液体ガスケットや市販の充填剤みたいなものが必要かもしれません。

肝心の性能は、5年、10年と使ってみないとなんともですが、エンジンオイルに1週間ほど漬け込んだ程度では
なんら変質はしませんでした。
耐摩耗性はあんまりよくないので、無理やり引っ張ればチギレますが、グロメットの用途には問題ないと思います。

以上です(^^)/

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