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Channel: 紙ヒコーキ。
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V140点火回路の変更実験

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さぁ! 頑張っていきましょう(^^)

昨日が仕事始めで、今日はV140の点火回路の実験をやってます。

実は、今までV140の点火回路に使ってたパワーMOS-FETっていう電子パーツが廃盤になったようなので
新しいパワーMOS-FETに変えなければいけなくなっちゃいました。

当然、同等性能あるいはそれ以上でお値段据え置きにしなきゃいけませんね(^^)b

てことで、パーツ選定のために実験してます。
一発目に実験してみたMOS-FETがこちら。
イメージ 1左が今まで使ってたMOS-FETで、右が今回新しく実験したMOS-FET。
しょぼっ! ってお思いでしょうが、普通のイグナイターは右のサイズが一般的なんですよ。
逆にSP-TDCのがどんだけデカイんだってことです。

でも、電子部品は進化したらちっちゃくなるのが相場でして。
単純な比較はできませんが、今までのが150Wで、このちっちゃいのが40Wです。
サイズのわりには40Wもあるんですね。

オシロ計測もやってみました。
うちのオシロは簡易的なものなんで、イグニッションコイル一次側のピーク電圧は短すぎて
正確にははかれません(>_<)
比較程度にみてください。

まず旧MOS-FET。
イメージ 2

容量放電のピーク電圧は270Vくらいで、容量放電+誘導放電、つまり火花の持続時間は0.8msくらいです。
うちのオシロではこれしか測れないんだけど、実際にはピーク電圧はこれで350Vくらいになります。

では、新しいちっこいMOS-FET。
イメージ 3

容量放電のピーク電圧は320Vくらい、容量放電+誘導放電は0.85msってとこでしょうか。
実際は測ってみないとわかんないけど、たぶん400Vは いってるんじゃないでしょうか。

比較のためにどちらも同じイグニッションコイルを使ってて、4気筒用のプラグコードが2本出てて
抵抗値が3.3Ωの、ごくごくノーマルなものです。

ピーク電圧は50Vくらい上がってて、火花持続時間も少し伸びました。

MOS-FETだけでこんなに違うんですよ。
ただ、数値的には50V上がってますが、もともと300Vを越えているんで
実際のプラグの火をみても気のせい程度にしか火花に変化はありません。
走ってみても体感できるかどうかってとこです。

それから、今までのV140のMOS-FETを変えただけではこうはならなくて、
多少回路変更も必要です。
MOS-FETだけ変えても逆に性能が落ちる場合もあるんです。

ちなみに、現行V140のMOS-FETだけ交換すると・・・ こうなります。
イメージ 4

ピーク電圧170V、持続時間0.5ms (>_<)
ここまで落ちると、プラグの火花も見た目にしょぼいです。

安易にMOS-FETだけ変えると、こんなことになっちゃいます(笑

てことで、今回の実験は一応成功なんだけど、問題が1点。
ダイレクトイグニッションの並列接続が容量オーバーでできません。
ノーマルイグニッションコイルはOK、ウオタニのイグニッションコイルもOK、
ダイレクトイグニッションも1本ならOKだけど、2本並列はNG。

これでは明らかな性能低下なので、これじゃダメですね。

もう数種類のMOS-FETを試して、新しいMOS-FETを決定します(^^)b

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